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今が生死

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2024.01.18
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カテゴリ:読書
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「ほんとうの法華経」をやっと読み終えた。毎日少しずつしか読めなかったので随分日にちがかかってしまった。
最初「法華経の智慧」池田大作他著を読み感銘を受けて「法華経ー誰でもブツダになれる」植木雅俊著を読み、更に植木さんの本を読みたくて「ほんとうの法華経」植木雅俊/橋爪大三郎著を読んだ。今度はこの本の中で何度か引用されていた植木さんの恩師である中村元さんが書いた「ブツダ伝ー生涯と思想」を読みたくなって注文したので明日宅配される予定である。
本を読めば必ずしもよく理解できるとは限らない。元々「法華経」そのものが難しいので最初に「法華経の智慧」を読み、もっとよく知りたいと思って「ほんとうの法華経」を読んだが法華経28品という膨大な教えの解説なのであまりよく分からないところも結構あった。
ただ法華経というのはお釈迦さんの教えかと思ったらお釈迦さんが亡くなってから500年位たってからインドで編纂委員会を作って原始仏教などを参考にして編纂したものだということが分かった。インドの現地語をサンスクリット語に翻訳し、それを中国の鳩摩羅什が中国語に翻訳して、それが日本に渡ってきたのだということが分かった。そして近年サンスクリット語の原本が発見され、中村元さんの指導を受けながら、植木雅俊さんがサンスクリット語の原本から日本語に翻訳するという大仕事をやり遂げたのである。サンスクリト語の原文を読むと鳩摩羅什は意味を取り違えて翻訳している個所も数か所あったが、鳩摩羅什訳の漢文とサンスクリット語の日本語訳を合わせて読むと法華経の本質が見えてくることもあった。また編纂した人達がその時代の民衆のニードに流されて後から付け加えられたものがあり最後の6品(陀羅尼品、薬王品、妙音品、観音品、妙荘厳王品、普賢品)はヒンズー教などの影響を受けて後から付け加えられたもので、それ以前の品々とは思想的に明らかに異なっているとのことだった。
私は法華経は全てが黄金色に輝いている素晴らしいものかと思っていたが、個々人の主観にもよるが植木さん達は従地涌出品第15と常不軽菩薩品第20が重要で上記6品は勿論他の品も第15と第20と矛盾したようなことを言っているところがあり、法華経の神髄は第15と第20とのことだった。私もそうだと思うが、今まで多くの人達が影響を受けてきた重要な経文なので、軽率に判断しないで、これからも学ぶ姿勢を失わないようにしようと思っている。





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Last updated  2024.01.19 11:49:06
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