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カテゴリ:読書
葉ボタンとツバキ(少し枯れかかっていますがお許しを)
今お釈迦さんの伝記「ブツダ伝」を読んでいる。いよいよ話も佳境に入りもう少しで読み切るところまできた。ブツダの断食その他の苦行といい、その考え方や行いに感銘を受けることばかりで2500年も前に生きた方なのに現在でも当てはまることばかりで本当に偉大な方だったと思う。ただその中で一つだけ煩悩を打ち払う想念として女体に対する欲望を打ち払う方法として女体は汚れたもの不浄なものと想像して平成心を得なさいという教えは現在としては納得できず、そこをもっと思索を深めてもらいたかった思うが、全体的には理想的でこの上なく素晴らしい人物だったと思う。 ところがそのような人物に対しても反逆する人が出てくるものなのだなと思った。読者の中にはご存じの方もいると思われるがブツダの従兄弟でブツダより30歳位若いダイバダッタ(提婆達多)である。 ダイバダッタもブツダの弟子になっていたがある大集会でブツダが法を説き終わった後ダイバダッタが前に進み出て「あなたも高齢になられました。この教団は私にお任せになり、余生を安穏にお過ごし下さい」と進言した。ブツダは断ったが3度も繰り返して進言するのでブツダも遂に声を荒らげ「舎利弗や目連にもまだ任せていないのに、お前ごとき者に任せられるか!!」と拒否した。大衆の面前で自尊心を傷つけられ怒りに狂ったダイバダッタは色々な陰謀を企てた。他の人に命じてブツダを切り殺そうとしたり、山上から岩石を落として殺そうとしたり、凶暴な象をけしかけて殺そうとしたと伝えられている。それらの悪い企てはことごとく失敗に帰し、仏教教団内では5つの極端な苦行を定め、これを守るようにブツダに強要したが、これを拒否されて彼は新参修行者500人を連れて教団を分裂させようとしたが舎利弗と目連が出向いて真実の道を説いて連れ戻した。 少しばかり学問が出来て思い上がり、名誉欲や権勢欲、利得に駆られると恩義とか正しいことが見えなくなってしまうものだなと思った。 この件ではブツダも大変心苦しい思いをしたことだと思うがそのような悪人に対してもブツダは慈悲の心を持ち続けたとのことである。 今の時代から考えても人類最高の人物でもこのような災難に遭うことがあるのかと思うと、凡愚な私はこの世の無常さや不合理を思ったがブツダにしてみれば過去現在未来を考えてそれなりに受け止めていたのだろうなと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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