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テーマ:親子関係(7)
カテゴリ:悲しかったこと
ピンクの線が入った芝桜も咲き始めた
「生命の世紀への探求」を読んでいる。ポーリング博士は9歳で父親を失い、25歳で母親を失った。 母親の死の知らせを受けた時には何人かと研究のことで打合せ中だったが涙がこぼれてしかたなかったとのことである。 母親は、彼がいい会社に入って給料をもらい、安定した生活をすることを望んでいたが、未だに奨学金をもらい、大学院で研究生活を送っていたことに不満を持っていた。しかし自分は世の中に役立つことを成し遂げて、いつかきっと母親にもそれを分かってもらい、感謝してもらえる時がくると願っていたとのことである。 それから5年後の30歳の時アメリカでもっとも有能な化学者であるとの表彰状をもらった時には、それを母親に見てもらえなくてどんなに残念に思ったか知れないとのことだった。 親と子の関係には様々な形態があり、親が子を殺したり、子が親を殺して事件になることもあるが、一般的には親孝行しなくてはと思っている間に、親に死なれてしまったというケースが多いのではないかと思う。ポーリング博士の場合もそれに近い状態だったのだと思う。親に感謝しその恩に報おうと思っている人達は殆ど成功しているが、その恩を感じていない親子関係の場合は成功はおろか事件につながる場合もある。親が子供に対して無償の愛を注いでいる限り、子供もその恩に報いようとするものだ。親たるもの心したいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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