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テーマ:難病と在宅ケア(278)
カテゴリ:映画・DVD
フランスギク
吉永小百合が初めて医者役をした「いのちの停車場」を観た。2021年制作でコロナの真っ盛りの時に制作された映画でよくこれだけの作品が撮れたものだと思った。吉永小百合は当時76歳だったが39歳の女医さん役をこなしており、殆ど違和感がなく、名女優は齢をとらないものなのかなと思った。吉永さんは田舎の在宅診療医として重症患者さんを訪問診療する役で医者役は初めてというのに初々しい研修医みたいな感じで好演していた。 物語りは末期の肺がん患者で医者の言うことを聞かない芸者さん、脳出血で胃ろう栄養をしている奥さんの面倒を見ている旦那さんで、ヘルパーさんを頼めばいいのに奥さんが他人に下の世話などをしてもらうのを嫌いなので老々介護で全て自分でしているが自分の心も体もかなり傷んできているご夫婦、IT企業の社長さんで頸椎損傷で体が自由に動かない。お金はいくらでも出すから何とか治療の方法はないかとたのまれて、吉永医師が幹細胞増殖で脊髄再生治療の研究をしている有名なを医師を紹介してやり、それも基本的には在宅で治療を行う話、吉永医師の幼馴染で女流棋士が5年前に癌の手術をした(どこの癌かは明らかではない)が再発して抗がん剤治療をしているケース、元高級官僚で膵がんの末期の男性、子供には何でも好きなものを買ってやる育て方をしてきたが何が原因か分からないが高校生の時家出して、末期の時も駆けつけてくれない。その時まほろば診療所で吉永医師と一緒に働いている医師国家試験が受からない青年(松坂桃李)が息子さんの代わりに意識が無くなっていく父親の手を握って子供に成りすまして色々声をかけてやる。海に憧れている小児がんの女児を松坂青年が海に連れ出してくれる話など盛りだくさんだった。 吉永医師については病弱の父親がおり、大腿骨頸部骨折を契機に原因不明の激しい疼痛に苦しむようになっていた。こんな苦しみから早く解放してくれと安楽死を娘に再三お願いする。モルヒネも効かなくなってあんなに苦しんでいるので救ってやりたいと娘の吉永医師は苦しんだ。最終的にどうしたかは映画では描かれていなかったが安楽死について考える機会を与えてくれたのだと思う。 配役人は吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、小池栄子,南野陽子、柳葉敏郎、泉谷しげる、田中泯、森口瑤子、石田ゆり子、みなみらんぼう など豪華俳優陣が揃っており、吉永小百合だけでなく他の配役の演技も素晴らしかったと思う。一見をお勧めする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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