カテゴリ:日本のことを思う
先日、銀座シネパトスで短観上映されている映画、「太陽」を観ました。主役は昭和天皇、戦争末期から天皇が人間宣言する時期を、昭和天皇の人間らしさを優美に描いています。昭和天皇を演じるのはイッセー尾形、皇后を桃井かおり、侍従役に佐野史郎というキャストで、監督はロシア人のアレクサンドル・ソクーロフという方です。
http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail/tymv/id324944/ 昭和天皇をここまで本格的に描いた映画は間違いなく初めてでしょう。多くの方が評されているのに加わるようですが、昭和天皇を演じたイッセー尾形さん、参加された俳優さん、そして日本公開はないだろうとされていた(と言われている)この映画を配給された銀座シネパトスのそれぞれの勇気に拍手したいです。話の筋は大変シンプルですが、端々のセリフ、演技に、これまでの映画界が挑戦し得なかった、昭和天皇の「神から人へ」の変化と、それに直面する生身の人間の姿というテーマへの、大胆な試みを感じました。ベルリン映画祭では無冠に終わったそうですが、この映画の意味を理解するのは、やはり昭和天皇と同時代を(少しでも)過ごした、或いは今の天皇制と共存している、日本の人なのではないかなあと感じました。お時間ある方、無い方も是非お勧めです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月20日 00時03分58秒
コメント(0) | コメントを書く
[日本のことを思う] カテゴリの最新記事
|
|