治安って何なんでしょう?
今日はちょっと日本のことを。最近は確かに物騒なニュースが多いなあと思っていたのですが、何と今日は自分の地元である平塚市でも起きたとのこと。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080728-00000049-yom-soci やっぱりなんとも嫌な気持ちになります。とりあえず、知り合いが被害にあったわけではないですが、生まれ育った街で、見慣れたJRの駅の風景をNHKのニュースでこんな風な形で観ることになると、なんとも心配になります。 たまたまというか、今日読んだあるエッセイでは、警察統計によると昨年の殺人事件の数は減っている、しかも昭和43年に比べて人口当たりほぼ半分になっているとありました。昨年度の殺人認知件数(警察において発生を認知した事件の数)は1199件で、最近数年間でも微減傾向だそうです。確かに、行方不明者や、変死者数などの数字もあるようで、一概にこれだけで減ったと言うのも危険なのかもしれませんが、それでもある一定の定義でやっていて減っていると、しかも一昔と比べるとこれだけ減っているいうのであれば、それなりに使える数字なのでしょう。http://www.npa.go.jp/toukei/seianki6/h19hanzaizyousei.pdf(昭和43年云々という数字は、パッと根拠が見つかりませんが) 一つにはこういう(一応)客観的と思われる数字があるとすれば、メディアはこれを踏まえつつ今の「怖い世の中」の話をすべきであることは言えます。そして、この数字と「最近は物騒な世の中」という感覚はどう説明できるか、という問題を論じなければなりません。この感覚はメディアのせいでしょうか?動機が異常な事件が多いからでしょうか?原因は一つではないのでしょうが、「生き辛い」雰囲気が日本の中で蔓延しているのでしょうか。 最近基本的に海外で働いていて、日本で生活・労働していないので、この点にはどうしても鈍感にならざるを得ません。でも外から見ていても、これだけ豊かになった国で、これだけ普通の人たちが、これだけ普通に働いて、それでも普通以下の待遇を受けているのか、と感じることはあります(とはいっても、メディアを通じてのイメージも多いですが)。何か無理がある社会・経済構造がある気が。 翻ってベトナム。日本よりは貧しいが、治安は良いと言われています。スリや窃盗はありますし、ボッタクリや賄賂社会でもあります。でも、「治安が悪い」とは言いません。一党独裁の軍社会が背景にあるからでしょうか、メディアが報道していないのでしょうか、それとも貧しいながらも「明日は今日よりも良いはず」と思える社会だからでしょうか? 自殺も年間3万人を超える日本、良く生きることに真摯であることは美徳だとは思いつつ、自分にも他人にも厳しすぎるのでしょうか?クエスチョンばかりが浮かび、答えが浮かびません。ちょっと考えてしまいます。