カテゴリ:ベトナム政治・経済・社会観察
G8サミットが始まった世界のニュースには載らないニュースですが、ベトナムの政治も今年は若干波乱含みのようです。BBCVietnameseの記事(AsiaTimes記事の越語訳みたいです)によると、この7月にベトナム共産党は臨時の政治局中央会議を開く予定で、このような臨時会議は1994年に経済発展の方向性に関して意見が対立した時以来の開催だそうです。
対立の軸は、改革派と保守派、特に改革派の旗手と目されるズン首相が、最近の経済運営の失策、それにも端を発するとされるインフレ、ドン安などに責任を取らされる形で、保守派の巻き返しにあっているということです。保守派の代表と言われるマイン書記長の影響力を弱めようとし、3人の保守派副首相に対抗するために改革派のテクノクラートを副首相に配置しようと、これまでの3から5に副首相職を増やしたともしています。改革派の元老でもあったキエット元首相の死去も、このタイミングで最近の保守派の巻き返しに勢いをつけているとしています。ズン首相が政治(や軍)と国有企業の経営を分離しようとした改革の姿勢も、保守派を刺激したようです。
会議では双方痛み分けという結論を出すであろうと記事は予測していますが、確かに近年に無い経済不安を抱えた中での政治闘争は、改革派の首相の経済運営のあり方に影をさすかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月08日 00時31分27秒
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