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カテゴリ:光・光刺激・視覚刺激
意識障害者に対する視覚刺激法 2
以下の内容は、ある文献の要約です。 無断で転用されることなく、また何かの理由で使用される場合は著作権の問題等に 十分に配慮されるようにお願いします。 また要約は研究対象とした症例の結果であるので、これが全ての場合に当てはまるとは 限りません。ケースによっては逆の場合の可能性もあります。 【文献名】 遷延性意識障害者に対する視覚刺激法(アイトレックを用いて) 【方法】 意識障害がいずれも数ヶ月にわたり遷延化した症例を対象に、アイトレック(眼鏡型 映像テレビ:OLYMPUS社製の家電製品で接続すると目の前2mに62インチの大画面 が映る)を用いて強制的に視覚刺激を実施。症例に応じて、局所脳血流・脳波を測定した。 【結果】 アイトレック療法を実施した症例は10数例に及び、そのうち植物状態を脱した症例は 6割強であった。アイトレック療法の適応は開眼追視できる症例が最も効果があった。 アイトレック療法開始時期の目安は患者様の表情であり、アイトレックを用いたときに、 映像を凝視してくれるような症例がもっとも適していた。 アイトレック療法は後頭葉に加え、前頭葉・頭頂葉・側頭葉に血流の上昇がみられ、 脳波においてもθ・α帯域からβ帯域へと変化が得られたことから、明らかに脳血流・ 電気生理学的観点から有効と思われる。 色彩・動きからアニメーションが有効であったが、何回も同じものを見せると飽きてし まい、見なくなるので注意が必要である。 【著者】 佐藤智彦 【文献】 BRAIN NURSING Vol.16 No.12 2000 【参考】 絵でみる脳と神経 第2版:医学書院 【私の感想】 アイトレックはすでに販売終了となっております。代用方法として、テレビや近距離から ではビデオカメラの液晶モニター、携帯用DVDや携帯電話のモニター、プロジェクター での大画面などが考えられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.03 00:45:17
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