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テーマ:遷延性意識障害(4)
カテゴリ:光・光刺激・視覚刺激
半強制的な視覚刺激によって、植物状態後期から植物状態脱却期に改善
佐藤 智彦:【心とからだに効く最新リハ】 遷延性意識障害に対する視覚刺激療法 アイトレックを用いた視覚刺激の検討、ブレインナーシング、16(12)、1404-1410、2000 http://www6.plala.or.jp/brainx/recovery2000.htm (304) ヘルペス脳炎の49歳男性は、発症から約1ヵ月半後には逃避反応、眼球の追視運動や若干の発語、簡単な命令反応などがみられる遷延性意識障害患者のグレード3(植物状態後期)の状態となり、ここから意識はレベルアップしなかった。 入院5ヵ月目より、眼鏡型映像テレビ(アイトレック)にて映像を見せると、今までうつろだった目が輝きだし、食い入るように凝視しはじめた。急速に意欲・発動性・理解力が得られグレード4(植物状態脱却期)となり、発症8ヵ月後にリハビリ病院に退院となった。 アイトレック視覚刺激療法によって一次視覚野である後頭葉に加え前頭、頭頂、側頭葉に血流の上昇がみられ、脳波上からもθ、α帯域からβ帯域へと速波化が得られたことで、明らかに脳血流、電気生理学的観点から有効と思われる。本法はグレード3以上の、開眼追視できる症例に最も効果がある。 * アイトレックは現在は別の商品名、アイシアター等で販売されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.08 21:34:52
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