カテゴリ:その他芸術関連
「手入れは3か月に一回くらいで十分やからな」と亡くなった親父が言っていた。
私が引き継いだ日本刀二振りの事です。 その日本刀二振りの手入れがここ半年ほどご無沙汰になっていた。 そういえば長い間やっていないことに思い至った。 そこでおもむろに手入れを始めることに。 手入れと言っても大したことをやるわけではない。簡単に言えば、旧い油を拭い取って新しい油を塗り替え、刀身を錆びないようにすることです。 柄から目釘を抜いて茎(なかご)を引き出して、柔らかく揉みしだいた和紙(奉書紙)で塗布してあった古い油を丁寧に拭き取ることです(ティッシュペーパーでも代用できる)。そして砥の粉の入った打ち粉で刀身を軽く叩き、その砥の粉も拭き取って後に新しい油を塗っておくという、それだけのことです。 ただし親父は「砥の粉の打ち粉はあまりやらなくって良い、厳密に言えば刀身に微細な傷をつけることになることがある」とも言っていたので、なるべく打ち粉はしないようにはしている。 簡単なことなのですけれど、いざそれらの作業をやるとなるといささか覚悟が要る。 やはり ”真剣” を手入れをするわけですから、ある種の緊張感が有って ”あっさりと済ます” わけにはいかないのです。何時間もかかるわけではありませんが、二振りの日本刀を引っ張り出してきて、元の位置の戻すまで小一時間くらいは掛かるのです。 年内には、もう1回くらいは手入れをする必要があるという事です。 取り敢えず半年ぶりだったけれど、二振りの日本刀は何ら変わりなく無事に輝きを発揮してくれていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.09.29 00:10:19
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