カテゴリ:音楽関連
近所に住むピアノ指導とコーラス指導をやっている私の妹が、長年使ってきたYAMAHAのピアノ(グランドピアノ)を新品に買い替えると言ってきた。
わたしはもちろん即座に賛成した。 ところで今まで使ってきたグランドピアノの下取りをYAMAHAがするというのですが、その見積もられた下取り価格がなんと ”2万円” だと言ったらしい。 ましてそのピアノを引き取るにあたっての運送料が ”2万2千円” 掛かるというのです。 という事はグランドピアノを只で下取りに出して、なおかつ2千円払わなければならないという事を言われたという。私が見たところそのピアノの外観には傷ひとつない状態で、ここ2~3年ほどは調律をしていないということくらいで、はっきり言って問題は何もないと思える。 ただこのピアノのマイナス点は、買ってからもう半世紀近く数十年は経っているという事で、無理に探せば多少の鍵盤のがたつきやハンマーフェルトの減りはあるかもしれません。 妹にしてみれば長年使ってきたピアノですから、思い入れも愛着も大いにあって、手放すのに多少ならず躊躇が有るのです。それも只で知らない人に持って行かれて、今後どうなるのか? 単に廃棄処分されてしまうのか?(おそらくそんな事にはならないと思っているが)、そんな残念なことは無い。 内心そんな思いだろうことは想像できる。 そこで私が「それだったらそのピアノ欲しいと言ってくれる人(知り合いであればなお良い)にあげちゃって喜ばれる方がずっと良いのではないか?」「その方が手放す方もずっと気持ちが良い」と言ったのです。 「探したらいくらでも欲しいという人はいると思うよ!」 早速、妹はむかしから習っていたピアノの先生に「先生の生徒さんでグランドピアノ欲しい生徒さんはいませんか?」というと、「生徒さんは皆さんピアノをお持ちだから」という当然の答え。 他にも、神戸フィルでトロンボーン奏者をやっているわたしの次女に「楽団員の方やその知り合いでグランドピアノ欲しい人はいませんか?」と問うと、こちらも「皆さんピアノは持っているので」という事で、ましてやグランドピアノとなると、アップライトピアノと違って設置スペースをかなり広くとるので、なかなか該当者がいないのです。 そこで私が、妹のむかしからの友達で近所に住んでいる人が居ることを知っていた。 この人の家は大きな家で空いている部屋がいくつも有るらしい。 この友人はピアノを弾くわけではないけれど、この友人が欲しいと言ってくれるのなら、ただ同然に知らない人に持って行かれるよりは、この友達に持ってもらっていた方がはるかに気持ちが良いと言える。 もちろんこの友人が、後に誰か知り合いに売るなり上げちゃうなりされるのは、ご自由にしてもらってまったく構わないのです。 そんなこんなで、この妹の ”広い家の友人” がピアノを見に来て「こんなに綺麗で立派なグランドピアノ本当に貰っていいの~、喜んでいただきます!」という事で、気持ちよく収まりそうな具合です。 妹はこんなアイデアに全く気付いていなかったようで、わたしのアドバイスも気持ちの上で少しは役に立ったかもしれません。今日、普通のお宅にグランドピアノが置いてあるなんていうのは、専門家か好事家でもない限りかなり少数派で、見る人が見れば大きなステイタスにも映ることでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.11 10:36:58
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