カテゴリ:言葉(言語)・文字関連
その絵の画題をどうするかをあれこれ考えていた。
『早春の香り』とするか?『早春の薫り』とするか? を迷っているのです。 『香り・香る』も『薫り・薫る』も同様の意味で日常的に使っていますが、その違いはやはり有るのだと思っている。 その違いは、感覚的な匂いについて用いられる「香り」と、主に比喩的・抽象的な表現で用いられてそれらしい趣があるという意味の「薫り」、このように明らかに違いはある。 つまり「香り」は、鼻で感じられる良い匂いがすることで、具体的に感じる匂いとして一般的には ”よいにおい” という意味。 具体的使用例には、「薔薇の香り」「茶の香り」「香水の香り」などと使われる。 一方「薫り」は、どことなく匂うという意味で漂っている匂いで、比喩的・抽象的な表現に使う。 具体的使用例には「文化の薫り」「初夏の薫り」「風薫る」のように使われるのです。また、こんなのもある「馨り」。 この「馨り」は、高い香りがする、良い匂いが遠くまで漂う、良い評判が遠くまで伝わるという意味で使われるのですが、「馨」の字が常用漢字には入っていないため平仮名表記されることになり、一般的にはあまり使用されることはないとしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.11.01 00:10:12
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