退職田舎医者　異国に住むの巻

カンチョーの気分は？

つらい時、自分で浣腸（かんちょう）もしました。

本当はやりたくなんかないんです。でも、便秘の薬飲んでも出ないときに

何ができます ？

仕事は始まる、いつまでもトイレに入ってるわけにもいかず。

出たいのに出ないあのもどかしさ、つらさ。

仕事になりませんよねー。

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子供のころにお母さんがやってくれるイチジクカンチョウ

売ってますよね。５個いりくらいのを。

もっとも医者ナわけですから、業務用のもっと長いやつも大人用のも使いましたが。

でもね、いつも旅行に行くときにもこんなの持っていくなんて本人もがっくりでしょ。

中身は５０％グリセリンでどうってことない、シロモノですが。

ところが、オーストラリアにやってきて

はたと困った。売ってない。

ドクターに聞いても、カンチョウは一般的でないのか

話にならん。

では、といって水でやってみると、おお、なんと、これは同じ効果だ！

できます。

ある日本の病院で、外科の院長先生とお話したことがあるのですが

排便のあと指とぬるま湯で穴の中洗いなさいって言うんです。

ええ？って耳疑いました。

もっとも医者の自分だから、言われたんでしょうけど、

一般の患者さんのできることじゃないですよねー

病棟で入院患者さんが便秘で困ったときの最終手段は

カンチョウで、さらには摘便（てきべん）ってのもあります。駅弁（えきべん）じゃないっつうの！

ナニそれ？

指でかき出すんです。

たまらんでしょ？

だから、お食事のあとに書くからって言ったんですよ。

デモね、苦しんでいる方にはとても笑い話ではありません。

なんとしてでもこの苦しみのトンネルから抜け出したい

と、患者さんは思っているんであります。

もっといい方法がある？

つづきます。