毎年冬になると、日本列島はインフルエンザの流行期になります。潜伏期が1~3日で発熱、咳その他関節痛や消化器症状、全身倦怠などなど人によっては大変につらい各種の症状を引き起こしてきます。
大抵の方が一度や二度は、冬にかかったことがございますでしょうからその苦しさは経験済みかとも思います。
ただし、ふつうの健康体の方が罹患しても、死ぬまでの重篤な症状に発展することはなく、むしろ生活上の不便さが最大のマイナス点になるかと思います。
もちろん、インフルエンザは怖い病気には間違いありません。日本の死亡率、死因4番目に肺炎やインフルエンザとしてのカテゴリーがありますが、その中の大きな要素ですよね。特にお年寄りやちいちゃなお子様が罹患した時には、とてもリスクが高まります。ですから、決して侮ってはならない病気です。
↓一日一回クリックしてね。これ書くはげみになりますけん。
ですから、タミフルを48時間以内に投与するべきかどうかは、患者さんの健康リスク(年齢や罹患している病気、心臓や内臓のほかの合併症の有無)などから判断されるべきかと思います。生産の限られたクスリですから、体力的弱者に優先して使うべきものともいえます。(新型の鳥インフルエンザはまったく別の話です。強毒性ですから。でも世界で人から人に移ったという報告は、幸運にもまだ出ていません、WHOさんありがとう!!)
ごく普通の健康な方が、インフルエンザにかかってしまったときに、どうしたら軽く済ませることができるか、
一番人間にとっていいのは、軽く症状を済ませて、最大限の免疫力を獲得することでしょうから。ただかからないようにしているだけでは、みんなが免疫がなくなって、いつかきっと大流行して人類が死滅するくらいのひどいことにもなりかねません。そのためには、かかっても軽く済ませる、生活の知恵が大切です。吸い込むウイルスの量によって症状の強弱が変わります。
そのための知識として、この、普通のインフルエンザウイルスというものについて前もって良く知っていることが大事かと思います。
インフルエンザウイルスの性質
1) 高湿度で失活する
2)紫外線に対して弱い
3)乾燥や低温でより長く生き残る
4)飛まつ感染する
5)咳によってインフルエンザウイルスは5メートルも飛び散る
などですが、これだけでもヒトがインフルエンザウイルスに対してどのように対処したらいいかを知ることができます。
私がまだ駆け出しの医者だったころ、このインフルエンザウイルスの予防治療法を研究していました。ウイルスの培養を手がけていて一番失敗して困ったのは、間違って殺菌灯の紫外線を数秒間当ててしまって実験がすべて振り出しに戻ったりしたことです。つまり、かなり紫外線に弱いウイルスなのです。これから推察される教訓は、患者さんの使ってた毛布、掛け布団は、ご家庭では日に干すだけでかなり殺菌されるということですよね。
一日では書ききれないので、続けて経験を書き綴っていこうかと思います。