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退職田舎医者 異国に住むの巻

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2007.04.30
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そうなんです、研究者同士で自分たちで作ったうすめたウイルスを吸入したことがあるのですが、ものの一日経たぬうちに、高熱とめまいで強烈に発症してしまって、治療薬どころではなかったことを覚えています。潜伏期が数日といわれますが、その程度はまさに最初に吸い込んだインフルエンザウイルスの個数に完璧に比例していて、濃厚感染すればそれだけ発症も早いし重症になるということです。

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ネズミのインフルエンザウイルス感染の実験では、高濃度感染では全部が死亡したのに対し、吸い込ませたウイルスが少なくなっていくにつれ、生き残るネズミが増え、最適濃度では全部が生き残ってしかもすべてのネズミが、強い免疫を獲得していることもわかりました。つまり二回目に同じ感染をしても今度は病気にかからないということです。本当はこの方法こそが、インフルエンザの予防対策だと私自身は今でも思っています。

つまり、人体に免疫を作ることですね

しかし、年毎に抗原性を変えるこのインフルエンザウイルスは、その年の予測をつけて夏から秋のうちにワクチンを作り始めないと間に合わないので、予防接種が当たらなかったりするというわけです。

 

生活の知恵のために、もう一度インフルエンザウイルスの性質を繰り返したいと思います。

1)高湿度で失活する 

2)紫外線に対して弱い 

3)乾燥や低温でより長く生き残る 

4)飛まつ感染する  

5)咳によってインフルエンザウイルスは5メートルも飛び散る

このうち、4)と5)からは、咳をしている人の周りでは高率に二次感染が誘発されることが納得されます。

人ごみを避ける、特に妊婦さんやご高齢の方、幼少児の場合は注意が必要です。予防的なマスクの使用も良いかもしれません。(100%は予防できません)

帰宅時のうがい、手洗いはとても大切です。

それでも、流行時には罹患して大騒ぎになるわけです。






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最終更新日  2007.04.30 05:27:00
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