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カテゴリ:国内政治
第二次大戦時において、ドイツナチスの宣伝効果による大衆支配は有名である。
しかしながら、「国民も後押ししていった」とか、「言論統制によりナチスが 国民を統制していった」といった政治的意図を基調とした意見が多い。 ここからは、マスコミとの関わりの中で学術的に論じていく。 アメリカにおいては、大戦時のドイツは政治宣伝(プロパガンダ)により、 大衆をうまく操ったとする意見でまとまっている。送り手が意図的に、情報や イメージを操作し、目標達成のためにマスコミを利用していく。 これを、「弾丸効果モデル」といい、効果が大きく早いということから名づけられた。 このモデルは一般的に広まっており、日本においても弾丸効果モデルとして ナチスの宣伝をとらえている者が多いように感じる。 しかし、西ドイツの研究では異なった研究報告がなされている。人々は自らの 意見が少数派に属すると判断すると、次第に意見を表出しなくなる。つまり、 メディアが大きく報道し、大々的に流す意見が多数の意見として考え、異なった 意見を持つ少数派は、徐々に口をつぐんでしまうというのだ。 これを、「沈黙の螺旋モデル」と呼ぶ。 二つの分析は、当事者側からの分析と第三者側からの分析として、非常に 興味深い相違がみられる。アメリカからみれば、ドイツ国民はアホだから、 洗脳された。また、宣伝方法が巧みで、国民をうまく操ったとしている。 ドイツでは、当時も様々な意見があり、民主制は機能していたが、マスメ ディアが報道する内容と意見が統一的になり、徐々に異なる意見が発しづ らくなり、沈黙していったとなる。 現在未来において、わが国では消費税と原発関連をはじめとする電力供給量と 電気料金の問題、東電への賠償と国家管理すべきか否かという問題、さらに今年 死刑執行ゼロという法務大臣の問題、隣国との外交問題と多くの重要な政治項目 を抱えている。そのどれもが、生活に密接にかかわってくる問題である。 沈黙の螺旋に巻き込まれることがないよう、自分たちの生活の目線で意見を 持とう。自分の立脚点から意見を述べることが、国のために重要なことである。 出雲大社 旅の記録動画 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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