三田のいのしし　見て歩き日記

場　 所　　三田市立中央公民館　1F　
出席者　　老齢者大学１・２・３年生
テ－マ　　 裁判員制度について　
講　 師　　神戸地方裁判所　専門家　２名
資　 料　　平成２１年スタ－ト　裁判員制度のパンフレット
            ”私の視点、私の感覚、私の言葉で参加します”
DVD　　　 裁判員選出から裁判の実際の劇映画

概　 要
1.　平成２１年５月からスタ－トすること

2.　兵庫県の場合、１／３６０人の割合で裁判員候補になる可能性があること。

3.　３日連続か、５日を２回に分けて行う刑事罰の裁判が対象とのこと。

4.　裁判官が３人で当る裁判では６人の裁判員が参加して行われる

5.　裁判官が１人の場合は３人の裁判員が参加し、いずれも判決まで従事する。

6.　原則として辞退は出来ないこと。

選ばれて参加された方は、専門の裁判官と同等の１票の決定権を持っており、有罪か無罪かが多数決で決まるまでと、決まった後、刑期まで決める任務が在り、公判で判決が読み上げられて裁判が終結して始めて任務終了となるようだ。

但し専門の裁判官ではないから、１度裁判員の役割に従事された方は、それで重い任務は終りになるものと思われます。

講義終了後、活発な質問がありましたが、例えばお隣の方が裁判に掛けられた場合に裁判員候補になった方は非常に困った立場になるので、その辺についても関心が示された。

３６０人に１人の割合と言えば、決せして”私関係ないは”なんて暢気なことを言っていられない割合である。
裁判にて裁かれる被告人のご家族や関係者から後日何らかの問題が生じないかなど、法律的により手厚い保護がなされている専門家に比べて、その裁判が終われば一般人に戻る我々としては、いささか心配な制度です。

尚、アメリカの陪審員制度では、陪審員が有罪か無罪を決め、有罪の場合は啓の内容と刑期は裁判官に任されている。
昔、”いかれる２人の陪審員”とか言う映画で、あれまくる陪審員の審議とついに、粘りに粘ってついに無罪に評決を纏めた陪審員の物語であったように思う。
この国では、確か評決は全員一致が決めであったようの思う。

日本のこれからの裁判員制度では、裁判官も参加して、多数決で有罪か無罪を決めるので、その点、時間は極端に必要としないだろうが、有罪に傾いた場合に、今度は刑の重さ、刑期まで裁判員も決定権を持っているので、その点で重い任務と言えるだろう。

大変時宜を得たいい勉強でした。
このテ－マを選出された方に感謝します。

参考　　平成１８年度で対象となる裁判が３１１１件あった。