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カテゴリ:花と園芸
朝顔は夏の花ではないのか?と疑問を持たれた方もいるでしょうね。 でも昔は秋の七草の一つでしたから今話題にしても許されそうです。 朝顔の花 今でこそありふれた花として毎年夏になるとあちこちで咲いていて、また夏が来たね・・・ ですが、時々その名前の由来などが話題となることがあります。 そもそも朝顔の花と言う字が常用されておりますが、昔は朝貌(あさがお)の字が用いら れてこともあったようです。 万葉集 「萩の花尾花葛花瞿麦(なでしこ)の花女郎花また藤袴朝貌の花」 「はぎのはなおばなくずばななでしこのはなおみなえしまたふじばかま あさがおのはな」 山上臣憶良 万葉集第八巻 そもそも朝顔の花は現在の朝顔の花が古代からそのまま同じであったのでしょうか。 一説によりますと、最初桔梗が、その後ムクゲ(木槿)がそう思われていたらしい。 現在の牽牛、牽牛子(けんごし)が朝顔の地位を獲得したというか、朝顔と言えば 牽牛、牽牛子であると日本国民が共通に認識したのは江戸時代だと解説している資料 も見られます。 決して牽牛が昔からの朝貌,朝顔ではなかったのが本当らしく思えます。 但し、ややこしいのは、この牽牛が奈良朝の頃中国から日本に導入されて、薬用 として珍用され、利尿剤としてかなり知られていたらしい。
牽牛はけんぎゅうと読み、牽の字は玄と牛から成り立っている。玄は牛の引き綱 の意味があり、牽で引くの意味につかわれるようになったようです。 牽牛がいまの朝顔の名前になった理由として、朝顔の種即ち牽牛子が、薬用として古代 の中国でも大変貴重であり、牛にも匹敵する価値があるので、この名前が付いたと辞書 にありました。 (もう一つすっきりとしませんが) なお、牽牛(けんぎゅう)は牽牛星(ひこぼし)でもあり、織女星と天の川での出合い云々で 昔は七夕に銀河の両岸を眺めたことでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年10月05日 21時25分50秒
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