三田のいのしし　見て歩き日記

斗?・蟇股・木鼻・軒支輪とは？ 
一か所で全部見られる幸せ

参考資料　HP【斗?・蟇股・木鼻】　その他検索による

大歳神社の場所　三田市大原

　　大歳神社の掲示板

   掲示板の後半の4行を再掲載させてもらいます。

　 「・・・　社殿の造りは一間社春日造桧皮葺のやしろであるが、柱上斗?出組

　　や軒支輪、木鼻などの彫物に室町末期の優れた技法をみせる。

　　 昭和61年屋根の葺替が行われた。」

大した思惑があってこの神社の写真を撮影したわけでもありませんが、このコンパ

クトな建物についてアウトラインを理解できたら、様々な神社・仏閣の建物や成り

立ちへの理解が一層深まるであろうと思うにいたりました。

（このブログ作者　独白）

この辺をご理解願いまして以下の文章・写真に目を通していただければ幸いであり

ます。

大歳神社は三田市内にあって、篠山市に通じる国道176号線沿い右側にありま

す。

永禄3年（1560年）に再建されており、それ以前の事は不明ですが、平安・室町

時代の検知器技術・文化を引き継いで再建されたものと思っております。

永禄3年（1560年）と言えば、織田信長が桶狭間に今川義元を破った年だそうで

す。へえ～　そうなんだ。

★　社殿　一間社春日造り、桧皮葺の社である。

　　　　大歳神社の本殿
　　　　この建物に室町末期の優れた建築技法があるそうだ。

★　「柱上斗?出組」について

　　 資料　HP　斗?・蟇股・木鼻によりますと

　　 1.　「斗?」は「斗（ます）」と「肘木」（ひじき）との組み合わせたもので

　　　　　軒の加重を支えます。和様の斗?（ときょう）は必ず柱上にあります。

　　　　　　
　　　　　　　　HPの写真　肘木（ひじき）

　　　　　　　
　　　　　　　HPの写真　斗（と・ます）・・・赤→　平三斗（法隆寺）の例とありました。

　　　　　ご存知の通り、斗はますと読み、１合が10集まって1升、10升でもって1斗

　　　　　と表現されますが、この建築における表現としては、HPや大歳神社の「斗」

　　　　　を見る限り,下部が狭まった形をしております。

　　 2.　 「出組」について,HPからのばっすいですが・・・

　　　　　・・・一手先（ひとてさき）とは平三斗組にさらに手先の組み物が前方に出て

　　　　　 丸桁を支えるものです。一手先は通常「出組」と呼ばれます。

　　　　　　
　　　　　　HPの写真　出組（一手先）　　黄色で1がそのれいらしい。

　　　　　　一手先とは平三斗組にさらに手先の組物が前方に出て丸桁を支

　　　　　　えるものです。

　　　　　　一手先は通常「出組」と呼ばれております。（HPより）

　　 3.　 このHPの著述に従いますと・・・

　　　　　大歳神社の掲示板記載の・・・「柱上斗?出組」は、まさにぴったり符合致し

　　　　　ます。

　　　　　　　　
　　　　　　　　大歳神社の斗?

数回、大歳神社のご本殿に詣でて、観察させてもらった程度ですから、見逃したり

誤解だったりしている点が多々あるかもしれません。

さらに数回出かけてもっと正確に写真を撮影する気持ちでおります。

私が借りている家庭菜園の田んぼもこの神社の直ぐ傍ですから、これからも祖先の

偉業をよく眺めて、その後苦心の跡を追い求めていきたい。

一間社と表現されているくらいですから、可愛い存在ですが日本の建築に注ぎ込ま

れた心が全てそこにあるように思われます。

その意味で、この可愛い神社を再建し維持しておられる方々をありがたく思っており

ます。

★　軒支輪について

　　大歳神社の掲示板には【軒支輪】も優れた技法の例としてしめされております

　　が、これまでの数回の撮影では、軒支輪が分からなかったので撮影できており

　　ません。

　　これからの勉強です。

　　ちなみにインタ－ネット検索で【軒支輪】を検索してみたところ、沢山の例が出て

　　おりました。

　　神社建築において大切な要素だと思われました。

　　HP　【斗?・蟇股・木鼻】の文章と写真をお借りして大歳神社の存在に迫ってみ

　　ました。有難うございました。