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三田のいのしし 見て歩き日記

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2011年02月25日
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テーマ:生涯学習(293)
カテゴリ:広く・深く・学ぶ

前回も書きましたように昔から現在に至る建築様式として、斗?・蟇股・木鼻・軒支輪

などがあり、連綿として続く中で、発展・変遷を繰り返してきたようであります。

蟇 股 (かえるまた)

今回は、その2回目としてこの大歳神社で見られる【 蟇股 】をご紹介させていただき

ます。

大歳神社の蟇股大歳神社の蟇股
蟇股の中に彫り込まれている物は、梅に鶯でしょうか?

私の素人目には典型的な蟇股だと思います。

あくまでも浅学菲才の私が、独断と偏見を顧みず【 蟇股 】と判断した建築物ですが、

上の写真の通りであります。

誤解であればお許し願います。


★ インタネット検索などで学んだ【 蟇股 】の歴史と変遷の抜粋

  1. 様々な資料によりますた、もともと柱の上に組み上げられた2本の横棒を補強した

    人の字型の建築補助材? から始まった。

      人形割束人字形割束(四天王寺)
      蟇股の発祥はこの人字形であたらしい。

    中国から導入された日本で、独自の発展を遂げて、やがて蟇股と呼ばれる形へ

     移行さたらしい。
      

  2. やがてその人の字が二つに別れ、やがてその間に様々な細工がされていった。

      ? 代表的な蟇股
       大歳神社の蟇股と比較できそうな例。

  3. その内建築補強材の役目から独立した彫り物が出現。

    日光東照宮の左甚五郎による【眠り猫】など芸術的価値の高い彫り物が各地

    に残されるにいたった。

      眠り猫国宝彫り物

      参考資料
      「日光東照宮

      様々な情報が見られますので、興味をお持ちの方はごらんください。

  4. さらに発展して、ついに蟇股を意味するものが無い彫り物だけでも蟇股とよばれる

     ことになったそうであります。

       枠の無くなった蟇股蟇股が無くなった蟇股】


★ 大歳神社の蟇股について

  掲示板に示されているように、【・・・室町末期の技法・・・】とありますように、その技法

   は古典的な技法と思われます。

   つまり蛙の股の間に彫り物があるスタイル。

★ ここまでの反省

  狛犬やマンホ-ル蓋などの写真の収集などと大いに異なっておりますのは、この神社

  仏閣の建築物はその建築技法や遺物に関して、大変貴重な研究成果と資料、写真

  が、また、HPやブログが存在しております。

  そういう意味で私は、この大歳神社のこの部分が【蟇股】であろうと思うに至った根拠

  にあたる資料をこのブログに利用させていただく範囲にとどめたいと思っております。

★ 参考情報
  
  さらに進んで情報をお求めの方は、例えば次のようなHPを開いてお読み願います。

  HP 「斗?・蟇股・木鼻

  このブログの参考写真は【眠り猫】と大歳神社の物を除き、HP 斗?・蟇股・木鼻

   の資料と豊富な写真を参考にさせていただきました。

  重ね重ねありがとうございます。

  余談ながら:

  軒支輪についても調べておりますが、私の知識では、この大歳神社の御本殿において

   ズバリ! これが【軒支輪】だと理解できる所がつかめませんので、例えば兵庫県

  の柏原(柏原)にある柏原八幡宮の軒支輪を見学して、【軒支輪】とはなんぞや

   を理解したいと思っておりますが:

   このケ-スでも素晴らしいHP・ブログなどがあるからです。

   余談の続き:

   蛙と蟇 

   いずれも読みはかえるで、この建物において用いられる言葉として【蟇】が定番にな

   った理由・・・

    あまりはっきり解説されていないようです。






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最終更新日  2011年02月25日 16時37分23秒
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