その34: きらんそう
漢字では、金瘡小草と書いて「キランソウ」と読み、金襴草ともかくそうだ。
何とも不思議な花であり、地面に張り付いていて立ち上がらない。
薬草であり、様々な効用があるとか、昔からよく知られていたらしい。
遠い祖先は、寒風の吹きすさぶ地域に生息していたのかもしれない。
ネット検索でも、ある方の感想として{「割によく見られる花・・・」とあるが本当かなあ! }と不思議がっている節があったが、私も全くそう思います。
山の端の地面に張り付いて、小さな小さな花が咲いていても、偶然そこに目が行かない限り発見するのが難しい・・・が率直な印象です。
私の場合、たまたま「タチツボスミレ」の花について、朝日新聞の囲み記事による紹介文を切り抜いて持ち歩いていた。
此の山の端にそのすみれの花が咲いていたから自転車を止めた。
その隣にこの金瘡小草がさいているのに出合えた。
本当にラッキ-だった。
その写真を持って帰ってパソコンで見て驚いたことは、別のブログ小文でご紹介させてもらいましたが人型というか、なんともユニ-ク、目玉がキラキラ光っている感じ?
HP「季節の花 300」さんの花の横顔を撮影した写真をお借りしてご紹介しますがともかく変わったお花です。
小さな株、小さな花のせいか、葉っぱはギザギザの毛で縁どりされているみたい。
金瘡小草(きらんそう)とは:
1. 科 名 シソ科キランソウ属
2. 学 名 Ajuga decumbens
3. 別 名 地獄の釜の蓋(ジゴクオカマノフタ)、イシャゴロシ、金襴草
(きらんそう)
金襴の織物の切れ端と見立てての命名だそうだ。
写真からも地面を這っているその枝葉にこの印象がみられ
ますね。
4. 原産地
5. 花 期 4月~5月
6. 特 長 全体に細毛があり、葉は根生で立ち上がらずに地面を這う
ので、まるで苔のように見える。
7. 薬草
8. 似ている花 カキドウシ(垣通)、アジュガ
その35: ムラサキサギゴケ(紫鷺苔))
この花も、金瘡小草と同じように小さなお花で,草むらなどに咲いているので見過ごしやすいだろう。
最も驚き、かつ私の最悪と言うか、恥ずかしい事には、庭に生えていて油断をするとその辺に広がるスミレ状の小花即ち(ムラサキサギゴケ)を"始末に負えない、憎たらしい雑草"扱いで居たことです。
カメラを三脚に載せてマクロで撮影して、ブレを押さえて、見たら、アレレ・・・
どうやら「ムラサキサギゴケ」だ。
いやはやまの悪い話で、恥ずかしい!
・・・・・・
夜、さらに調べていたら、庭の推定「ムラサキサギゴケ」の花は、非常によく似ているが別の{常盤黄櫨}トキワハゼらしい。その違いは花びらの白さ。そう言えば、白い。
この「常盤黄櫨」については、次にまとめます。
元へ戻って:
カメラで写真を撮影できた数日前から、写真で見る限り可愛い、綺麗な花との印象がありました。
それでもこの花を見ての「ムラサキサギゴケ 紫鷺苔」の命名には、
御苦心があったことだと思います。
尚、この花は、金瘡小草とは異なり、猛烈な繁殖意欲?があり、畑の縁などいろいろな所で見られます。
拡大してこうして眺めると、可愛いですね。
「季節の花 300」さんからお借りした写真です。
一つの花を拡大するとこんな花です。やっぱり可愛いです。
ムラサキサギゴケとは:
1. 科 名 胡麻葉草科(ゴマノハグサ科サギゴケ属
2. 学 名 Mazus Miquelii (mazus=乳頭突起の意味)、
Miquelii 人名から
3. 原産地
4. 花 期 月~月
5. 適 地 湿地、田のあぜ道など
6. 似てる花 垣通、蔦葉海蘭(ツタバウンラン)、常盤黄櫨
その36: 常盤黄櫨(トキワハゼ)
その35 紫鷺苔の花とその差異を見つけるのが難しいです。
我が家の玄関先や中庭の芝生や鉢など「出物腫物とも処嫌わず」です。
常盤は、いつも見られる・・・そんな印象からの命名とか。
黄櫨(ハゼ)の命名も不思議ですね
芝生の隙間に張り付くように、しかもすざましい展開ぶりだから嫌われたのです。
こうしてこのお花を拡大してみると可愛いですね。
これからは芝生から引き抜く時も、気持ちが少し変わりそうです。
今回撮影した花を「常盤黄櫨」と勝手に決め込みましたが、不安はあります。
HP「季節の花 300」さんの常盤黄櫨の花をご参考に願います。
常盤黄櫨とは:
1. 科 名 ゴマノハグサ科サギゴケ属
2. 学 名 Mazus Pumilus
3. 別 名
4. 原産地
5. 花 期 4月~11月 この開花期の長さが「常盤と命名のもと」
6. 適 地 やや乾いた所乾燥地 最近適地が減り、見かけなくなったと
ころもあるとか。
7. 似ている花 ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)蔦葉海蘭(ツタバウンラン)
8. 常 盤 長く花が咲いている所から
黄 櫨 爆(は)ぜる=この花の実が爆ぜる所からの命名だ。
ハゼの木とは無縁。
その37: カキドオシ(垣通し)
なんとも可愛いお花です。田の岸の^や小川の縁にこんな花が咲くなんて
いっそ不思議な感じがしますね。
この花は、本当に金瘡小草(きらんそう)にそっくりです。
先日もブログでそんな意味の事を書きましたが、ネット検索でも諸先輩方がそのように紹介しておられます。
ただ、この花は金瘡小草と異なり、枝があり、蔓として伸びていくところが金瘡小草と異なるところのようです。
ともかく可愛くて、面白いお花ですね。
「季節の花 300」からも写真をお借りしました。
カキドオシ(垣通)とは:
1. 科 名 シソ科カキドオシ属
2. 学 名 Glechoma hedera var. grandis
3. 原産地 アジア
4. 特 色 つる性、花の後、蔓を伸ばして垣根を越すところからの命名
5. 薬用
6. 似てる花 ムラサキサギゴケ、蔦葉海蘭、きらんそう(金瘡小草)
バジル