大阪の吹田市に在住の頃からこの三田市までプランタ-で継続して咲かせていると思われる都忘れ。
(厳密には大阪府・箕面市の妻の実家からで、半世紀をはるかに超す)
都忘れの花
どうして「都忘れ」なんて名前が付いているのかな、時々考えることもありましたが、日本の国家の成り立ちにも絡むようなすごい背景の中でこの名前が生まれたんですね。
☆ 承久の変(乱)
承久3年(1221)鎌倉幕府 執権北条義時の時代、
後鳥羽上皇(隠岐)、順徳天皇(佐渡島)へ島流しされる。
☆ 「都忘れ」の名前の生まれた背景
佐渡島の配所で、順徳天皇が都を忘れかねて苦悩する中で愛した野草の菊を見て、
この花を見ているとしばし都の事を忘れられることから。
仁治3年(1242)佐渡島で死亡。
生まれた和歌
「いかにして 契りおきけむ白菊を都忘れと名づくるも憂し」
この白菊の名前はこの和歌から生まれたとの説もあるらしい。
☆ 園芸品種化
江戸時代。
厳密な意味で、佐渡島にあった野草の白菊のかいりょうかどうか不明の説も。
☆ 歌詞に採用されている例が多いのに驚く
さだまさしさんの「都忘れ」その他計10曲あるそうだ。
こんなにも凄い、思い入れ一杯の花を庭の、キウイのお株の花の下でさかせて居たなんて本当に罪な話ですね。
菊の花の種類で、ややおとなしい印象が割を食っているのかもしれません。
この花も、目立つ所へ移動させる課題の一つになりました。
「都忘れ」ミヤコワスレとは:
1. 科 名 キク科ミヤマヨメナ属
2. 学 名 Gymnaster Savatieri
3. 別 名 野春菊(ノシュンギク)、東菊
4. 花 期 5月~6月
5. 原産地 日本
6. 似てる 孔雀草
7. 花の色 紫、うすむらさき、白、ピンクなど