田んぼに稲が植えられた時、昔は水田の中には草は無かった。(隅々まで植える、手で草を引いて、抜いて埋めるつらい暑い作業だった)
今は、秋の借り入れも機械で行うからだろうか、畦からおおよそ3,40cmは空き地になっている。
そこに「イボクサ」や「オモダカ」が見られることが分かった。
大原の交差点から武庫川に向かって歩くと、大きな田んぼに稲がグングン成長して見事です。
農道が田んぼに落ち込む土手と稲株の間にはずっと隙間があり、そこで勢いよくというか、のびのび育ったオモダカを見て驚きました。
オモダカ(沢潟)
この三角形の葉っぱと、伸びた花柄が特色らしい。
ここでは伸びた花と花柄は写しておりませんが・・・
昨年秋、初めてこの草と花にお目にかかりましたので2回目となります。
昨年は、イボクサを探していて、誤解してこの花を撮影したのがきっかけでした。
オモダカの花
ビックリするほど清楚で綺麗です。
オモダカ(沢潟)が,家紋として採用されたのも、沢潟の葉の形もあっただろう
が、この花の美しさに惹かれたのではないか。
旺盛な生命力というか繁殖力に魅せられて・・・とも言われています。
花と花柄の一部
家紋は葉っぱとこの部分の組み合わせが多いようです。
オモダカ(沢潟)の紋(例)
『苗字と家紋』からおかりしました。
歌舞伎の名門澤瀉屋もこのオモガタが家紋だと思われます。
いつもいつも申し上げておりますように、カタバミもトップテンの家紋ですが、この沢潟も愛用のご家庭が多いと思います。
これも家紋のトップテンの一つだそうです。
田んぼや沼のこの水草のどこを気に入ったのでしょうか。
ここにも日本人の中世の人々の精神史について知りたい点であります。
この際、この家紋などもお調べいただいたらどうでしょうかと、ネット検索でもそのような「お勧め」が見られましたね。
明治になって国民のすべてが苗字を持てるまでは、屋号とか、家紋がお互いを区別できる方法だった可能性もあります。
また、苗字があっても家紋が同じだと親族が多い場合、もめごとが生じやすいので
この場合、家紋により区別した例もあるようです。
オモダカ(沢潟)とは:
1. 科 名 オモダカ科オモダカ属
2. 学 名 Sagitania trifolia L.
3. 別 名 ハナグワイ、サンカクグサ、イモイグサ、オトゲナシ、沢潟、勝ち草
4. 原 産 中国
5. 花 期 6月~9月
6. 草 丈
7.