愛好者?を区分けで悩ましている花:イヌコモチナデシコ属
この5弁の花は、ナデシコ科の「イヌコモチナデシコ」か「コモチナデシコ」のいず
れかの花です。
花を見てその差異を示すことはなかなか難しいらしい。
私が最初に撮影したものは、花弁が4弁に写っております。
最近出合った花で5弁であることがはっきりしましたので安心しました。
花が咲いた後種が抜け落ちた穴が分かりやすい花の例
写真は、いずれもイヌコモチナデシコ属の花であることをしめしたものですが、これまで見たネット検索でも、コモチナデシコとイヌコモチナデシコの見分け方の悩みの山と言ってもよいほど困っていることが分かりました。
株全体でも同様らしい。
この三田で私は1例しか見ていないのでその正否がわかりませんが、以下の紹介する見分け方はうなずけます。
その見分け方として、多くの資料で取り上げられているのは:
1. コモチナデシコは: 葉の連合部(さや、鞘)は、高さと幅がほぼ同じ長さ,
茎は無毛
2. イヌコモチナデシコは:葉の連合部(さや、鞘)は高さが幅のほぼ2倍、茎は
下部を除き腺毛が密生する。
などが考えられます。
私がこの植物に接触できた場所が、川岸でありこの7月の事ですから、茎、花、花のほとんどが時期を過ぎておりまして元の姿が分かりにくい状態です。
来春になれば分かることですから、ここでは少なくともナデシコ科の綺麗な花、ヨ-ロッパ原産の帰化植物として理解しておきます。
それにしてもなぜ「イヌコモチナデシコ」の名前が付いたのでしょうか。
今ふと思ったことですが、子供(種)をたくさん産むからでしょうか。
この奇妙な形の種の袋がある花に関しては、図書館で帰化植物関係の図鑑3冊と野草の図鑑を並べてさがしてやっと
イヌコモチナデシコに関して分かりましたが、お花の愛好者に尽きせぬ興味を提供してくれる"変わり者"ではないでしょうか。
この三田市内でもこの帰化植物に出合い、ご紹介いただいているかもしれませんが、その資料には出合っておりません。
イヌコモチナデシコ、コモチナデシコとは:
1. 科 名 ナデシコ科イヌコモチナデシコ属
2. 学 名 イヌコモチナデシコ: Petrorhagia nanteuilii
コモチナデシコ : Petrorhagia prolifera
3. 原 産 ヨ-ロッパ
4. 花 期 5月~6月