帰化植物らしい「オオニシキソウ」の写真
多分この種族の中で一番多く育っていることでしょう。
先日来、在来のニシキソウと帰化植物のオオニシキソウ、コニシキソウ、ハイニシキソウについて考え始めました。
資料である全農教の「日本帰化植物写真図鑑」168ぺ-ジによると、さらにシマニシキソウも現在では三重県以西に存在しているらしい。
と言うことは、この三田市界隈にも根を下ろしている可能性もありますね
概ねこのようなことを頭において、日課のウオ-キングを続けております。
1. 武庫川のお殿橋に至る堤防上の道路から始めて瀬戸橋までの間で見る限り、
圧倒的に多いのが「オオニシキソウ」です
場所によっては信じられないほど密集して生えており、驚いて足を止めて眺め
ることもありました。
こんな感じで立ち上がっておりますので素人の私でも区別ができます。
このオオニシキソウは、立ち上って伸びることと、葉もおおきいのでその姿を見
やすいようです。
2 コニシキソウは、武庫川の堤防上ではあまり見られませんでした。
しかしながら、少ないことも確かですが、このコニシキソウが地面を這いながら
伸びる傾向から目立たないことから来る見えにくさも作用しているとおもわれま
す。
国道176号線の歩道などでは、しっかりその姿が確認できました。
地面に沿ってどこまでも伸びておりましたが、場所によっては先端が立ち上が
っている例もありました。
その部分図(拡大)
葉が小さくて、斑点があるのでコニシキソウと見られます。
畑にもコニシキソウは沢山生えております。
畑で嫌われているのは、このコニシキソウや在来のニシキソウが考えられます
3. 在来のニシキソウ
ほとんど見られません。
既報の写真であり、ここ2日のウオ-キングで新たな出合いはありません。
ハイニシキソウとの相違点もまだ理解できておりませんので、これがニシキソウ
かどうかも不明です。
4. ハイニシキソウとシマニシキソウ
帰化植物のオオニシキソウとコニシキソウに負けつつあるニシキソウも含めて
ウオ-キングで観察することが趣味の私ですが、この三田で発見できるかどう
か。自信はありませんが、せっかくこのグル-プに関する情報の一端に接しま
したのでこれからも続けて観察を進めたいと思います
先述の日本帰化植物写真図鑑によりますと、コニシキソウの日本における発見が明治20年で、オオニシキソウは明治末ごろ確認されたらしい。
どうしてこのような雑草が日本に渡来したのか、不思議でなりませんが、セイヨウヒキヨモギ、イヌコモチナデシコやコモチナデシコ、あるいはノハラナデシコなども何故帰化植物となるにいたったのか。
牛馬など家畜の飼料と共に持ち込まれたことが大きな要因かもしれませんが、不思議です。
武庫川でオオニシキソウが密生している場所を数か所見てから考えた事ですが、アメリカが原産国だとしてこの草はアメリカの農場や牧場では牧草として歓迎されていたのか。嫌われていたのか。
この辺りも前述の資料「日本帰化植物写真図鑑」も触れておられませんので、これから調べてみたい点ですね。
このニシキソウの一族の観察は始めたばかりで、分からないことだらけですからこれから毎日歩く中で、さらに眺めてみます。