今年、この町の中で出合ったツタバウンラン(蔦葉海蘭)を2,3ご紹介します。
地中海原産の帰化植物だそうです。
1年草または多年草。
「日本帰化植物写真図鑑」192ペ-ジでは、わざわざ「道端や住宅地の石垣の隙間などに生えている」と注釈が入っておりますので、以下の写真はその好例と思われます。
あるご家庭のメ-タ-ボックスとその上・下
2012-07-02
あるご家庭の宅地土台をコンクリ-トで擁護したその隙間とマ-タ-ボックスの中、
メ-タ-ボックス入口右の排水溝へ繋がる土台にあるツタバウンラン。
こんなに見事に繁茂したツタバウンランも珍しいのではないか。
おそらくこの場所が南東に向いており、日当たりが非常に良い環境らしい。
この辺りでは非常に珍しいと思われるマツバウンランが、ある所にはあるもので、このお宅の他、町内には様々な場所で咲いておりました。
歩道のツタバウンラン 2012-06-30
この歩道のツタバウンランを歩いている人々が踏まないのも不思議ですね。
あるご家庭の木陰のツタバウンラン
庭木の間でも咲いておりました。
この家の家人はこの花が蔦葉海蘭とはご存じないと思います。
なまじ帰化植物としれば、撤去した可能性もありますもの。
あるご家庭の車庫沿いのツタバウンラン
2012-06-30
さつきの陰から顔を出した蔦葉海蘭 2012-6-30
塀の上のツタバウンラン
花壇から枝の出ていたツタバウンランの花
この花は、ムラサキサギゴケやトキワハゼによく似ております。
同じゴマノハグサ科の植物でした。
これまでにも書いてきましたように、この団地は今から約30年前に住友
商事kkの手で開発された団地で、一丁目から三丁目までありますが、葯850戸の宅地があり
一部を除いてほぼ埋まっております。
今年こうして三田市内の野草を求めて歩き回りましたら、従来からある野草に加えて、ヤサカフウロやツタバウンランなど帰化植物が広い範囲で見られ、コモチマンネングサなども加えて、造成が何らかの役割を果たした花の姿だと思われます。
町内を可なりの頻度で歩きましたが、これで分かったなどと申し上げる気はありません。来年も歩いてみます。
歩道に咲いているスミレの種類も多いことでしょうね。