三田のいのしし　見て歩き日記

会　場　ホロンピアホ－ル
時　間　14：00～15：30
講　師　京都大学野生動物研究センタ－　
　　　      　准教授　中村美知夫氏

本日は主催者の三田市立高齢者大学・大学院の事務局も驚くほど出席率が高くて
満員だった。
やはりテ－マに興味をひかれたのだろうか。

1.　講演はスクリ－ンへ時に動画、時に写真を写しだしながら行われた。

2.　正確なことはお伝えできませんが、約50年、東アフリカ・タンザニアに
　　チンパンジ－の研究施設を世界に先駆けて開いた京都大学の諸先輩の後を
　　継いで纏まった今日の成果とチンパンジ－以外の動物のことなどに関して、
　　ご紹介されました。

3.　最も印象的だったことは：
    (1) チンパンジ－が人類に最も近い類人猿であること。おおよそ500～700万
           年前に分かれた。
　 （2）それでも人とチンパンジ－との違いの一つは、人類の女性は、子供を産
　　　　まなくなっても長生きしているのに対して、人に最も近いチンパンジ－でも
          子供を産まなくなった、30才台半ばを過ぎると間もなく死んでしまう。
　 （3）最近の研究成果ともいえるのでしょうか。
　　　　人類と同じように、子供を産まなくなって長生きする例の紹介があった

　　　　チンパンジ－の名前　カリオペ
　　　　誕生　1960年頃（推定）
　　　　最後に子供を産んだ年齢　37歳　 死亡までの年数　15年
　　　　死亡　2012－05月
　　　　推定年齢　52歳　　　　

　　　　チンパンジ－は15,6歳頃の思春期を経て大人になり、子供を産める年齢
          となるが、一度子供を産むと5,6年はその子供を育てきることに専念する

　　　　離乳期を経て、次の発情期に入り受胎する間隔が5,6年に1度となるが、
　　　　カリオペもこのような経過の後、37歳以降は受胎しなくなった。

　　　　その後の15年間、祖母の役割が多くなり、子供や孫の世話をすることで
　　　　年を取り、52歳で死亡。注目を浴びた。
　　　　（沢山の対面調査で積み上げた資料に基づく例らしい）

　（4） 東アフリカ、タンザニア・マハレにある施設で、このカリオペの例に関する
　　　　研究や、チンパンジ－一般の生態、或いはチンパンジ－の文化などと共に
　　　　周辺の他の動物に関してもご紹介された。

　 尚、タンザニアの施設などへの応援寄付などに関しても触れられた。　

4. このホロンピアホ－ルは、兵庫県立人と自然の博物館の施設の一つだと思いま
　　すが  講演終了後は、博物館の陳列部屋の中を通過します。
　　そこで目についた"イノシシ"の剥製
　　
　  きっとかなり大きい部類のイノシシだと思います。
　
　 イノシシの他、猿や鹿などの剥製が展示されておりますが、この写真のイノシ
　　シが一番大きくて迫力があると思いました。
　　干支で「イノシシの年」のせいか、やはりイノシシは怖いが、愛着もあります

　　家庭菜園も時にかなりジャガイモなどを掘られますが、どなたも目をいからして
　　までは怒ってませんね。
　　人徳ならず、イノシシ徳かな。