No.96~100
No.96 メグサハッカ(ぺ二-ロイヤルミント)
英語でpenny-royal mintと表現されている通り、ミント類らしい。
と言ってミント類がどんなものかの勉強はこれからです。
ここでは武庫川の川岸で、「ジュズダマ」と「センニンソウ」の花の撮影の為、土手上の道から10m以上も下に降りて出合ったメグサハッカのご紹介です。
2012-09-09 撮影
センニンソウも側で咲いていた。
不思議ですね、四角で堅い茎の上に飛び飛びに丸いド-ナツ状の花が咲いていました。
上の写真の拡大
2012-09-11 蜜を吸うアカタテハ蝶。
全体の姿
マルバハッカの項でご紹介したのですが、このハッカ類の仲間が多いようです。
シソ科です。
ヨウシュハッカ、ナガバハッカ、コショウハッカ、メグサハッカ、マルバハッカ、オランダハッカ、イヌハッカなど。
その中の何と何が三田で野生化しているか、何も情報がない中で今回のように
武庫川の川中、ヘドロの如き土壌にジュズダマ、センニンソウ、メグサハッカなど
素晴らしい野草がひしめいて育っているかと思いますと興奮します。
但し、このミントの本来の効能がそのまま維持されているのか、あるいは他のミント類と交配で変化しているのか、その点は素人ですからわかりません。
とも角、観察を楽しませてもらいます。
メグサハッカとは:
1. 科 名 シソ科
2. 学 名 Mentha pulegium L.
3. 別 名
4. 原産地 ヨ-ロッパ
5. 花 期
6. 特 徴 全体にハッカの香りがある。茎は断面が四角形。
No.97 ママコノシリヌグイ
杉が丘のそばを通る道路と後川-三輪線の間にある藪で咲いておりました。
写真撮影に夢中になっていたら通りかかりの女性から美しい花ですが、名前は?
と質問されました。
ソバの花に似ていたし、藪の咲いているから「藪ソバ」かもしれませんねと。
後で考えた「ヤブソバ」は東京超有名な蕎麦屋さんの屋号みたいなもので、苦笑したことでした。
2012-10-09撮影 最も盛んな時期からは相当ずれているようです。
金平糖のようなそのつぼみ
2012-10-01 撮影
金平糖のような蕾は可愛いのですが、茎には棘が見えますね。
2012-10-01 撮影 この茎のトゲは目立ちます。
触るとその棘で痛いし、花は小さいので撮影は泣きました。
写してみると綺麗な花です。
余談ですが、このママコノシリヌグイの繁茂している所に、「カナムグラ」が覆いかぶさって繁殖していることが分かり、慄然としました。
植物の世界もすざましい生存競争にさらされていることが分かりました。
ママコノシリヌグイは、この場所しか出会わなかったが、カナムグラは市内の至る所にありました。
茎や葉にトゲがあり、それに触れると痛いので、その事から連想してこんな名前が
付けられたとか、ひどい話だ。
ママコノシリヌグイとは:
1. 科 名 タデ科
2. 学 名 Polygonum senticosum
3. 別 名 トゲソバ
4. 原 産
5. 花 期 5月~10月
6. 特 徴 特徴となる葉は三角形で先が尖る。棘は下を向く。
7. 環 境 畑、道端、草地など。
No.98 ノゲシ
この花も最も勢いのいい時期からはややずれているかもしれません。
2012‐09-29撮影
知らないでノゲシの花を撮影していた頃の写真
葉が茎を完全に抱いている。 2012-05-03 撮影
オニノゲシは、葉にトゲがあり、しいて識別云々の必要はないようにおもいますが
専門家は、オニノゲシは葉が半分茎についているとしてます。
このように葉のトゲトゲしい様を見れば、いやでも違いが分かりますね。
この名前は、葉の形がケシに似た野原の花からの命名らしい。
ノゲシとは:
1. 科 名 キク科ノゲシ属 1~2年草
2. 学 名
3. 別 名 ハルノノゲシ(春の野罌粟)
4. 原産地 日本
5. 花 期 3月~10月
6. 特 徴 暖地では周年咲いている。
No.99 オニノゲシ
鉄道沿線花と言っても誤解でないくらい、JRの車庫の敷地で、野道との境に密集して咲いている。
2012-10-13 撮影 11月も12月にも見られました。
茎の特徴
茎の半分に葉が取りついている(再掲) 2012-05-04
あまり沢山あるので、無関心になるきらいがありました。
オニノゲシとは:
1. 科 名 キク科ハチジョウナ属
2. 学 名
3. 別 名 ウバガチ
4. 原 産 ヨ-ロッパ
5. 花 期 4月~10月
6. 特 徴 葉の形がケシに似ていても類縁はなし。
7. 環 境 道端、荒地
No.100 カナムグラ
最初、ママコノシリヌグイに覆いかぶさるように茂っていて、区別に困ったが、友が丘や青野川の土手、武庫川縁の荒地などに茂っているものは、なにかに構わずそこの生えているものへ、茎や葉の裏側についているトゲを引っかけて伸びている。
この印象がぴったりの草です。
ホップに花に似ている。 仲間 茎にトゲが見えますね。
その特徴的な葉・・・一度覚えるとすぐにわかる。
2012-10-09 撮影
異株の雄の花
キウイや銀杏など異株ですが、こんなにたくさん咲く花は初めてみました。
雌雄異種の植物です。
雌の花、オスの花はおおいに違っている。
和歌で、百人一首にも採用されている;
「ヤエムグラ(八重葎)しげれる宿のさびしきに、人こそ見えね 秋は来にけり」
この八重葎は、現在で言う「カナムグラ」らしいとされている。
現在のヤエムグラもとげがあるが、カナムグラとは違いがあります。
カナムグラとは: つる性
1. 科 名 クワ科(アサ科)カラハチソウ属 1年草
2. 学 名
3. 別 名 鉄葎(カナムグラ)
4. 原産地 日本、中国、台湾
5. 花 期 8月~9月
6. 特 徴 ビ-ルの原料のホップと同じ仲間。葉、葉柄、茎、蕾にもとげがある。
7. 環 境 荒地、道端