タイトル
特別編 No.107 ヤブツルアズキ
No.107 ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)
縄文時代が生き延びていた!
平成24年09月04日 JR新三田操車場の敷地と農道が青野川に沿って曲がり終わる地域に、インゲンマメ(又は,三度豆)と思しき野草が生き生きと、そして大量に発生していることを発見した。
開花後間もない花らしい。
2012-09-05 撮影
この植物は、地下に根粒菌を持っていて、荒地でもへっちゃら、しっかり繁殖するらしい。
この写真でも感じられますが、実に生き生きしております。
2012-09-04 撮影
出合った時の想定名・・・野生化したインゲンマメ
「ヤブツルアズキ」と分かったので改めて、最初の出合から秋になってマメができた状態までの写真の紹介を先に行います。
9月4、5日頃の出合
混み合った葉の下で咲く花
不思議な咲き方をする花に迫って見ました。
2012-09-05 撮影
この状態は、開花後、花の中心が” でんぐりがえし”になり受粉しやすい形状になったところらしい。
10月13日 豆が入って鞘が見られる状態
若い豆に鞘と熟したマメの黒い鞘が見えるヤブツルアズキ
その黒い鞘から中のマメを取り出して撮影した12月21日の写真(実物)
10月13日に撮影後、この豆の鞘ごと回収して持ち帰ったものです。
その鞘と実:
何故か豆が上の写真と同じものですが、写り方でこうなりました
こうしてみると現在の「アズキ」の元祖と皆さんが納得しているらしいのもうなずけます。
なお、仲間に「ノアズキ」があります。
武庫川の土手上と武庫川にそそぐ谷川の岸で大量に見つかりましたが、「ヤブツルアズキ」とは、花はにているが、葉が葛に似ていてその実の入った鞘が扁平状であり区別がつくらしい。
私は、遠くから見ての話ですが、全体に小ぶりだと感じました。
ヤブツルアズキとは:
1. 科 名 マメ科 1年草
2. 学 名 Vigna angularis var. nipponensis
3. 別 名
4. 原 産
5. 花 期 8月~10月
6. 特 徴
※ ヤブヅルアズキの情が出ていた本のことなどの説明はいかにあります。特に 興味と時間のある方はお読みください。
大豆、黒豆、キヌサヤエンドウは常に接しているのでよく分かる。
ソラマメは、畑仲間が今年も沢山作った。
インゲンマメは数年前までは家庭菜園で植えていたが、写真を撮影することは想定外だった。来年は植えて育てその花を写真にします。
ましてや、小豆は実物は子供の頃見て以来だから50年以上前の話だ。
それでも頭をめぐらして考えて、野生のインゲンマメだろうと思った。
さんざんネット検索してもそれ以上でなかったので、私の中ではそれで一丁上がりだった。
それがどうだろうか。
「縄文時代に、寿命が30年の彼らがこの豆を食べて愉快にくらしていたらしい」
「じゃあ何故現在普通では見られないか」
「中国から現在の小豆が導入されて、瞬く間に普及したかららしい。その後このヤブツルアズキは祭祀用に用いられたらしい」
最近、次々に購入の機会がある野草などの新書版の本を購入して、めくっているうちに突然このヤブツルアズキに出合った。
著書名 「身近な野の花のふしぎ」ソフトバンク クリエイティヴkk
著 者 森 昭彦
本 代 999円(税込)
掲載箇所 130~131ペ-ジ
特に興味をお持ちの方はご覧ください。
この三田市内で、比較的近い場所には20,000年前の時代の遺跡もあるようですから、この地域でヤブツルアズキが盛んに食されても不思議ではありませんね。
納得。