No.117 縷紅草と丸葉縷紅(ルコウソウとマルバルコウ)
ルコウソウも出合って鑑賞できる場所もすくないが、野草というよりご家庭の庭に植えていた花が何かの都合で庭先の空き地に出て自然に咲いている感じです。
江戸時代に渡来 鎖国時代と言っても意外に様々な物が入ってきている。
星形の赤い花、細くて長い葉
一方マルバルコウソウは、野草の茂る県道の十字路脇で、金属製のフェンスに絡みつき、その根元を見たら3mほど下の側溝の脇から蔓が伸びて絡み付き県道から農道へ通じるフェンスにまで伸びあがってきたものと分かった。
同じルコウソウ属でも葉っぱはこんなに違います。
其の後、青野川の堤に設けられた金属製のフェンスに絡みついていたのが2例目でした。
2012-08-21 三田市 松山堤にて撮影
3例目は、なんと三田市内の最も由緒ある街とされている屋敷町で道路から脇道に上がる急坂の手すりに絡みついていた。
ここはあまり元気が無くて、マルバルコウソウと分かる程度だった。
忘れていたことに今1例がある。
三田市消防署の横を流れて武庫川に注ぐ池尻川が、深田川と合流して武庫川へ注ぐ手前の川原が広いのでそこに野草が育っている。
その中に大群の一つが蕎麦であり、今一つがマルバルコウソウの群れでした。
縷紅草と言う字について
この花に興味を感じるのは、花そのものよりも…と書くと花に失礼ですが縷紅草(ルコウソウ)と言う文字です。
「縷」という文字をご存知でしたか?
私は知らなくて辞書も引きました。
その時はなるほどともいましたが、普段全く使わないのでまた辞書を引かないといけない
「縷」とは?
糸のように細長い物だそうだ。「季節の花 300」
...縷々ご説明申し上げましたが…云々、昔の物語などにこんな表現が時々あらわれますね。
上の説明でもわかるように、くどくどと説明するときの常套句か。
ルコウソウの細長い葉にぴったりの表現としてさいようされたのでしょう。
但し、マルバルコウソウなど近縁種は、蔓は長いが葉はマルバだったりで、むしろ花がややにているていどかもしれません。
今一つの推定は日本語の命名は、中国から来ているかもしれない。
もし日本でこの字を当てたのであれば、この花の命名で相当ご苦労されてこの字に行き当たったのかもしれませんね。
ルコウソウとは:
1. 科 名 ヒルガオ科ルコウソウ属 つる性
2. 学 名
3. 別 名
4. 原産地 熱帯アメリカ
5. 花 期 6月~9月
6. 特 徴 花は星形 マルバルコウソウは五角形
7. 環 境
8. 仲 間 ウチワルコウソウ、ハゴロモルコウソウ、マルバルコウソウ