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三田のいのしし 見て歩き日記

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2013年02月16日
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テーマ:生涯学習(293)
カテゴリ:広く・深く・学ぶ

2月13日(水)三田市深田-五代菩薩の春季例祭において、行者とお坊さんが盛ん

に「印」を結ぶ姿に接しました。

印の例  弥勒菩薩の宝瓶(ホウビョウ)印
弥勒菩薩の宝瓶印宝瓶印
「印と梵字辞典」児玉義隆編著 からお借りしました。

六字名号墓(塔)について:

「印」とはどんなものか、何を意味するのかを調べておりますが、「印」の話しは後日

の話として、写真倉庫で関連事項をその関連資料を調べている内に昨年来宿題で

あった福井市・西
光寺の総墓と呼ばれる可能性のある「墓塔」が、もしかしたら六

名号墓(塔)と呼
ばれる可能性があることも分かりました

総墓(塔)
西光寺の総墓
福井県。石川県などで総墓と呼ばれているかもしれませんとおしらせいただきました

が「南無阿弥陀仏」の六字名号墓(塔)とも呼ばれているかもしれません。

 この「南無阿弥陀仏」の刻印の下に
  
  右下 萬人囗衆二世安楽 (囗の所の文字判読できず。)

  左下 三界萬霊囗動囗囗

 三界(欲界、色界、無色界)という現世の全ての霊も「南無阿弥陀」と唱えれば成

 仏できますとして、この供養塔が建立され現在も続いていると思われますが,囗の

 部分は私には
今の所、不明です。

 
ご存知の方がいらっしゃいましたらご教導下さい。

ネット検索で出合った六字名号塔の例
新潟北部の供養塔
お地蔵様と同様に不特定多数の心の救済の為に建立されたことでしょうか。

全国レベルでこの「六字名号塔」が沢山残されており、各地で文化遺産として収録さ

れていることも分かりました。

また:板碑に関しての参考例

板碑の形で「種子」シュジにおける阿弥陀様、あるいは阿弥陀様と脇侍として観音と

勢至菩薩を配した例がこの三田市・興福寺にもあります。

三尊種子と一尊種子
興福寺の板碑
左の板碑: 阿弥陀様が主尊で、脇侍が観音菩薩と勢至菩薩
        種子は:キリク(弥陀) サ(観音) サク(勢至)

右の背の高い板碑:一尊板碑(イタヒ、またはイタピ)
        阿弥陀(キリクまたはキリ-ク) 一尊
        キリク
         キリク(キリ-ク)

一尊板碑には「萬霊永供養念仏一心」とあり、さまよう萬霊を阿弥陀様を信じること

で救いたい気持ちが込められていかに見えます。

6字名号塔(墓)と言う格付けはありませんが、阿弥陀様を信ずるれば、すべての者

救われるという信仰でが建立されたものと思われます。

時宗、浄土宗、浄土真宗などを信ずる方々の手で「六字名号墓(塔)」が建立された

のと思われますがその詳細はこれから調べてみます。

6字名号塔の「南無阿弥陀仏」は漢字で陰刻されておりますが、阿弥陀仏は種子で

表され、印を結ぶ・・・などにより我々市民にもそのお姿を知ることが出来ます。

阿弥陀様の印
阿弥陀様の印
「印と梵字辞典」からお借りしました。

お釈迦様が悟りを開かれた今から2500年ほど前から紀元頃までは、仏像などは

無いものの3500年前ごろから手を使って踊ることが非常に発達していたらしい。

その手による心の表現の内仏教にかかわる部分が今日「印」と呼ばれるものだそう

だ。

従ってお釈迦様も悟りを開き、説教をされる場合にこの印を強力な伝道具にされた

ことでしょうね。



 






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最終更新日  2013年02月16日 20時09分37秒
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