広野市民センタ-のある広野は我が家からおおよそ6kmあり、武庫川、武庫川へ
注ぎ込む青野川に沿って、田園地帯が広がっている。
ヤブツルアズキ その実は現在のアズキと異なり小さくてかわいい。つる性
20,000年前旧石器時代に遺跡もある広野の景観に中には古代から息づいている
かもしれない野草の観察もありうる楽しさがある。(例 ヤブツルアズキ)
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一度誤ってかかげた 「ノアズキ」
葉っぱが葛に似ている、別名「ヒメクズ」とか。
全体としてヤブツルアズキに比べて小型であったように思いますが、うっかりすると間違うほど似ております。
オオマツヨイグサ
昨年はこの土手が草刈でこの野草が咲く時期に間に合わなかったが今年は法面
から土手道に上よりのこの株が移っている感じで咲いていた。
ネナシカズラ
まだ花は咲いていなかった。房状の白い花が沢山咲きます。
青野川の土手で人も車も走れる農道沿い、鉄製のフエンスに絡まる勢いで広がって
いた。葛の茎等に寄生する植物で原産は「日本」
私が出合い、目を見開いて驚く野草が多い中でこれだけは純国産の野草です。
青野川が武庫川へ合流する地域に昨年このネナシカズラが見えましたが、今のとこ
ろ無かった。
ほとんど葛の見られる地帯が主流の土手の中で葛が見られないか、あまり育ってい
ない地域があり、ここが昨年「ネナシカズラ」が葛のに寄生した地域か?
そんな想像をしながら自転車を走らせました。
先日来ご紹介の寄生植物「ヤセウツボ」はクロ-バ-などへの寄生であり、蔓延
しない限りごく狭い面積の野草に寄生するのに対してこのネナシカズラは広い面積
を占めること、人間が見て不気味さを感じる点でその違いが大きい。
睡蓮の花
下井沢と上井沢の境にあるため池に例年咲く睡蓮
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切れ目のある睡蓮のまるい葉
睡蓮とハスの違いも知らず、また睡蓮と言う言葉自体をすっかり忘れて暮らしてきた
昨年平成24年9月、ハスの花の開花までの観察に通った経緯から睡蓮はその葉に
必ず切れ目があること。
蓮はその葉に切れ目がないことが分かりもうごちゃ混ぜにすることはありません
農業用の溜池であり、危険防止用のフェンスがあるし花の種類も変化はなさそうで
すが、季節の景観として撮影させてもらった。(1眼150mm)
ムシトリナデシコの花
私が勝手にそう思っているだけですが、この溜池の付近で今年も咲いていた。
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アメリカコナギ:帰化植物
田んぼに生える野草です。
純国産のコナギもありますが、こちらはかつて食用にされたこともありあまり目の敵
にはされていないのに対してこのアメリカコナギは田んぼの敵として生産者やJA
から嫌われているようです。
正確な情報とは言えませんが、可なり勢いの強い野草であり始末に負えない時は
それ用の農薬で駆除するらしいが、田んぼの岸近くで見られるものはこうして残って
いる例でしょうか。
日本のコナギ
花の数も少ないが数も少ないコナギ。
ボタンクサギ
この幹や葉に触れると嫌な臭いがするらしいのでこんな名前をもらってしまったこの
木ですが、花は素晴らしいので牡丹の名前が頭についている。
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蕾の集まり
小さな花の集まりで点々と開花します。
数株あるこの地のボタンクサギは、開花時期の違いでしょうか、満開の例もあり
その経過が分かりやすい。
昔ながらの小道で、京都であれば時代劇の撮影に向いていると思いながら通る道
藪の中で鑑賞する人間が少ないのはこの花にとって気の毒です。
半夏生
24節季の一つ半夏生(7月1日から4,5日頃)の頃に咲くのでこの名前が付いた
とされておりますが、白く変化している葉も間もなく普通の緑に戻ることだろうが
まだ残っておりました。
ネジバナ(モジズリ)
この写真のも左ねじり、右ねじりが相対して咲いているように思います。
ネジバナの拡大・部分
北半球は左巻きだけかと思ったら右巻きの花もあるこのネジバナ、しかここんな
形で相対している例があちこちで見られます。
この日は昨年1年間を通じて楽しませてもらった様々な野草に出合えて嬉しいひと
時でした。