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三田のいのしし 見て歩き日記

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2014年12月06日
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カテゴリ:花と園芸

12月4日(木) 三田市内フラワ-タウンへ出かけた。

そのバス停沿いにプランタ-があり、パンジ-の花が植えられている。

    そのパンジ-
       パンジ--1今の花の様子

       その花の背後、その付け根には青紫色の「距」が見えた
       パンジ-距-2
       蜜をなめる小虫達に提供するいわば「蜜の製造工場」あるいは貯蔵場所?

       ※  「距」 キョとは
              鶏などの蹴爪、 読みは「あごえagoe」・・・歴史民俗辞典より
       ※   花にある細長い突起物・・・ラン用語集。 (距の形状の一面です、私)

       ☆

       今ごろのパンジ-は上と下の写真のように、花が下向きで花柄と花の接点にある「距」 が

        花盛りに比べると目立つことも分かった。

       さらに別の花で拡大した距
       パンジ-の距-3

長い間パンジ-類は春先に見られるタチツボスミレやスミレ、プランタ-で目立つ大型のパンジ-

などお馴染みですが、この「距」については、昨年か一昨年に初めて知った。

       ネット検索で出合ったスミレの「距」 素晴らしい、綺麗です 
       パンジ-距
       元の写真のサイズは600×600ピクセルでしたので、申し訳ありませんが480に

       縮小
させてもらいました。スミレの種類は分かりませんが、距もよく分かります。

この写真がきっかけとなって、パンジ-類は勿論他の花々の距にも関心の度合いが深まった。

サギソウ 2012-08-20 この当時はこれが距だとは想像もできなかった。
サギソウの距
こんな距を見ても最初は距とは理解せず、単にこの株の一部としての見方でした。

細長い距の先端に蜜が溜まると想像できる⇒小虫も口吻が長い一部の蛾が可能だろう。

劣性遺伝を避ける厳しい選択だと推測できます。

距の入り口が分かる例 2012.08.22
サギソウ-距の入り口
花の中に見える口が距の入り口で、ここから吸蜜の口?を差し込んで蜜を吸い上げる為

花に体を寄せる小虫。 それにしてもなぜこんなに長くなったのか?

植物の発達の歴史から言って無駄な器官は無いはずですから意味があるのだろう。

☆ ◆

姫金魚草
姫金魚草の距-A
この花も縦長の距、それも尖端が尖った形が目立ちます。

素人にはこの成り立ちも分かりませんが、面白い。 2012.12.19

個人的に類型づけを試みた ⇒ ホ-ン形(角)/私の用語

ホトトギスの花
ホトトギスの距と花
花の付け根に見える丸いボ-ル状の物が距らしい。

これはボ-ル型距とでも名付けるとおぼえられそう。

形は様々ですが、花の付け根から出て存在している。

但し、小虫に蜜を提供することで花粉の授受が成り立つ花は無数にあるはずですが、すべてに

距があるということでは無さそうであり、その仕組みについては原則があるかもしれない。

☆ ◆ ◎

こうして校正を重ねながら編集している内に、距を持つ花の名前、科の種類などについて

ほとんどわかっていないことに気が付きました。

お花に蜜があふれ小虫が来ることは分かっているものの、蜜の製造場所やその仕組みなどは

いぜんとして不明でした。

以下は駆け足でネット検索情報です

三省堂大辞林より
1. 「距」とは
     キジ、にわとりなどキジ科の成熟した雄の足の後ろにある角質の突起物、攻撃に
     使われる。
2. ウシ、ウマなどの脚の後方の小さなあしゆび(趾)
3. 歴史民俗辞典
     上述
4.  ラン用語集
     上述
5. 花における距とは:
     ブリタニカ国際百科事典小項目より引用
     花に於ける距とは、
     花の萼や花冠の基部近くから突出した部分。たとえば、スミレ、ノウゼンハレン、ラン
     などに見られ通常その内部に蜜腺があり、虫媒と関係がある。
    (読み) キョ、spur
  

が知らなかった距の在る植物名  その一部

1. ランに多い
     例 アングレカム レオニス、
          アングレカム セスキペダレ 距の長さ 20から35cm 長い口吻が必要。
          その例として、キサントパンスズメガは長い口吻を持ち、吸蜜出来る。 
          ラン科アングレカム属、ハベナリア属、フウランなど

2. その他ネット検索で見た花の名前
      キツリフネ、オオマツバウンラン(マツバウンランには無い)、クロバナヒキオコシ
      キケマン、エゾエンゴサク、

距がある花はこれらの他にも沢山ありそうですが、こうして距について関心を持ちながら花を

観察している内に出合える例も今後増えるであろう楽しみが出てきました。







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最終更新日  2014年12月09日 07時17分46秒
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