ツバキの花とサザンカの花、その見分けかたは難しい。(共にツバキ科の花)
ツバキの栽培品(推定)の花
永沢寺のツバキ展にて
サザンカの栽培品(推定)の花
中山寺の参道にて
花も似ている、葉の鋸歯も両方にある・・・など、とっさの区別はかなり難しい。
● ☆ ★
以下は、身近な花でその差異の一部を提示できることになった。
2月9日 宝塚市にある西国24番札所中山寺の参道で美しく咲いていた山茶花に花が
この疑問のもとになった。山茶花かツバキか誰も気が付かなかった、知らなかった。話題の発端
☆
三田市内で藪椿の木がある大原、畑へ向かう道や大歳神社の周囲などのツバキが多い。
今咲いている花で、山茶花と比較できる時期が来始めた。これからが花のシ-ズンか。
切通し手前、竹藪の椿
2月23日現在 葉の鋸歯も見えている。
下から花の首の部分が見えるように写す。
たまたま切通しで、地面に落ちていたツバキの花。この首の部分から纏まって落ちる。
※ 椿の特徴
花が散る時、写真の如く纏まって落下する.
山茶花は花ビラがバラバラ。 先に結論を書けば、花の散り方がもっとも明確な差異と見ました。
友が丘に入る道路の右角に纏まって植えられている山茶花
その花びらが地上にばらまかれている。
今回、撮影できた写真でそのばらまかれた花弁が明瞭。
この友が丘の山茶花は、中山寺の山茶花の如く改良工夫されたものではないので、平凡
ですが、山茶花と椿の違いを知る普段の観察場所として有難い存在。
☆ ★
このようにそれぞれの花が咲き終わりその花弁が地面に落ちる際の違いが、明確な区別点で
あったとは、意外と言えば意外ですね。
書きながら考えて、冒頭のツバキとサザンカの花を並べてみました。
段々、この両者二はそんなに差があるのか、疑問が浮かんでくるからです。
例えば、ツバキの花の葯は、スッキリと揃い長く伸びているが、山茶花の葯には乱れがある
そんな差異の説明もありますが:
中山寺の山茶花のマクロ撮影を行った際出合った花;
どう見てもこの花はツバキの花にみえる。でも花びらは開いている感じ
この中山寺の花の群はサザンカの名花が並んでいるが、その中に椿の株も入っている?
そんな疑問も湧いてきました。
◆ ◎ ☆
そんなこんなを考えますと、確かの事は花びらの落下で考えるのが一番の区別点だろう。
サザンカの葯も不揃いな感じですが、花弁の落下もバラバラ、そこへいくとツバキはその葯も
揃っていて長いし、落下する花弁もまとまっている。
満開の花びらも横から見るとアルファベットのWの字のように広がる山茶花、Vの字、または
Uの字の形を崩さないで纏まって落下するツバキ、いずれも首尾一貫んしているかも
しれませんね
参考にさせて頂いた情報
ツバキ(椿)とサザンカ(山茶花)の違い
http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/hana-tsubaki-sazanka_large.html
この他にもさまざまな情報(HP、ブログ)が見えますが、決定的とは言えない感じです。
その代表的な例はが山茶花は花期が12月までとなっていたりしますが、実際は多くの株が
二月末でも咲いております。
※ 以下は全て余談ですが、お時間が在らばお読みください
ツバキの花は子供の頃、近所にあったお堂の境内に椿の古木で大木があったので記憶がる。
例年その時期になって満開になると沢山の花を地面にまき散らすように落としていた。
その1個1個拾っては、ちゅちゅっとその中に残っている蜜を吸った記憶がある。
或いはツバキの木に登って枝についている花であったかもしれない。
ともかく。
当時は子供が多い事、その仲間が境内から村道に通じる坂道で手作りの4輪車を転がしての
遊びが毎日日課だったのでその順番待ちの際、椿の花の蜜を吸う行いも出来た事であろう。
いささか記憶が怪しいが、蜜を吸った事だけは明確な楽しみでした。
この大原にも藪椿が多いが、こんな遊びをした記憶があるか、地元の方にも一度聞いてみよう。
ツバキと山茶花 似ているがその違いが分かりますか?どちらも改良工夫されていて
花やその樹木の姿からだけでは判断を誤る恐れがありそう。