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三田のいのしし 見て歩き日記

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2015年07月14日
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カテゴリ:花と園芸

ネムノキはその葉っぱは就眠運動と呼ばれる”その葉を閉じる”生活を繰り返している。

なのにその花は夜満開らしい。なにがこんなギリギリの生活に追い込んだのでしょうか?

多分、ネムノキの意思として、他の花との競争を避けて花の少ない夜間に特定の蛾に来てもらう

道を選んだのだろう。

ツボミ 2015-06-28
ツボミ

 

雄しべ雌しべの出始め
伸び始めた雄しべ雌しべ
肉眼で見るとまるで血の色みたい。赤い色が詰まった蕾から雄しべ・雌しべが縮れを緩めながら
伸びだす。

咲き始め
伸び始めた雄しべ雌しべ・10日


開花
ネムの花0628
じっくり見ると頂生花らしい物が感じられる。昼間も見られるので錯覚したが夜の花らしい。

頂生花
これが頂生花だ
この1本だけ長い花が頂生花らしい。

そもそも「頂生花」と言う用語自体初めて知った次第。花の群れの中で目立つこともあろうが
その長い筒の底に蜜が溜まっていてスズメガ以外は吸えない構造を形ちどった結果、こんなに
長くなったのではないか?

これから咲く花も写っている

花の基部
花の基部

雄しべ・雌しべ
雄しべ雌しべ
先端に葯が付いていない物が雌しべかもしれないが、不明

頂生花の基部
頂生花の基部
交配が成立したらこの子房蚤が残り、他の花は全て落ちて消えるものと思われます。
頂生花の基部のみふっくらとしている。

★ ◎ ☆

今回初めて夜に咲き、スズメガとか言う蛾が飛来して頂生花のみに存在する蜜を吸う際の雄しべの

花粉を身に付け、或いは雌しべに花粉をもたらす行動に出ることによって交配が成り立ち、やがて

実をつけ、豆が出来る。

植物にとってはこの厳粛な生き様もお花の観察と写真撮りを楽しんでいる私にとってははなはだ

不自由です。

今通っている所は草深い山の端ですが、幸い樹高が低いので長靴を履いて出かけます。

しかし、如何に物好きでも夜間までは怖い?

従って、本当に満開状態がどうなのか、推測するしかない点がいささか不満なところです。

それでも一つの花茎と言うのでしょうか、その先に付く蕾から一見真っ赤に見える雄しべ雌しべが

朝から伸び始めて夜あの繊細な放射線の雄しべ雌しべを空に向けて開く、おおよそ1日の生活

が分かっただけでも良かったと思っております。

このネムノキは、芭蕉の俳句にも見られるように湖や池の端から湖水にその繊細な花を映す様も

しばしば見かけるところですが、今回気が付いて我が家の周りのネムノキを見てみました。

草すると:

1. その数の多い事に驚かされます。マメ科らしいと分かるとうなずけますが、多いですよ。

2. その次はその樹高です。

     周囲の環境次第で伸び縮みするらしい。

     一番高い木はおおよそ10mもあろうかと言う高さでした。周辺の木が背が高いので、負けない

     ように伸びた物らしい。

     兵庫中央病院と友が丘の間連絡通路に咲き終わった花が落ちていたので周辺をキョロキョロ

     樹木を探すのを諦めて坂道を登り振り返ってみたらはるか上空にネムの枝が見えた。
 

分かってみると長い間、競争に打ち勝つようにその姿形、生き様を変えたのだと理解できますが

やはり理屈がどうあれ凄い。

 






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最終更新日  2015年07月15日 05時58分27秒
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