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三田のいのしし 見て歩き日記

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2015年08月18日
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カテゴリ:花と園芸

毎年一回はこのブログでこの恐ろしい寄生植物、ネナシカズラをご紹介しております。

なおすっかり忘れていた「アメリカネナシカズラ」も昨年川除の武庫川土手で繁殖していた

ことを思い出しましたので、このネナシカズラとの出合と合わせて展開させてもらいます。

武庫川の右岸(川上に向かって)、JR新三田駅前方の曲がり角付近  8月15日現在
ネナシカズラ左側は武庫川左岸です。
これは純国産のネナシカズラでしかも昔から存在する寄生植物だそうです。

「アメリカネナシカズラ」ヒルガオ科も三田市内で昨年とうとう見つけました。

これまで見てきた
ように、その花の咲き方が違い日本のは穂状に花が咲くので区別がつけやすい。

と教えられました。

穂状に花が咲いたすがた。以前に撮影したネナシカズラ
穂状の花序
この穂状の花序がアメリカネナシカズラとの差別点(日本帰化植物写真図鑑参照)
2012.09.07

沢山のネナシカズラ : 葉が無いので異様な雰囲気です。
ネナシカズラ・青野川
青野川右岸、対岸の街は下井沢のはず。2013年の姿です。

4,5年前は青野川が武庫川に合流する下井沢付近の土手や川原で大きく成長した姿が

見られましたが、近年は武庫川本流で見られるようになりました。

※ アメリカネナシカズラとの遭遇 : (写真を挿入していて気が付いた事)

福祉センタ-がある武庫川の対岸、川除(お殿橋付近)の右岸でお殿橋の上流側も

下流側もその幅と長さがかなり顕著になったのが昨年でした。

※ 川除付近はあまり背の高い草も無く、葛も少ないので普通の雑草の上にのしかかって

      アメリカネナシカズラが蔓を伸ばしている感じです。

寄生植物でその葉に葉緑素を持たないので、ご覧のように黄色い蔓が伸びて広がる

ようです。

2014年9月頃、川除の武庫川右岸で広がったネナシカズラ ⇒ アメリカネナシカズラ?
アメリカネナシカズラ?
飛び飛びに3つの地域でアメリカネナシカズラかもしれない寄生植物が見えた。

蔓の長さが50cmぐらいと日本帰化植物図鑑で紹介されておりますが、写真のように

密集みどりした場面を考えると沢山の種から芽が出て、たくさんの草に寄生していることにより

こんな密集した景色が見えるのだろう。

アメリカネナシカズラ その2
アメリカネナシカズラ-2

団子状緑はヒルガオ?
花が穂状ではなく、固まって着くのでわかる(日本帰化植物写真図鑑230ペ-ジ参照)

その実
その実
団子状に固まったその実

◎ ▲

この武庫川には、他にも寄生植物は存在します。

痩せ靫(ヤセウツボ) ハマウツボ科 2015.05.24
ヤセウツボ
この一見枯れた株に見えるのがヤセウツボ これらは開花中もしくは開花後の花。

葉は退化してほとんどないはずです。

これも主として武庫川右岸川除地区のお殿橋から川上にかけてかなり密集して見えました。

御覧の通りでこれも葉緑素を失っており、これで開花状態ですからグロテスクですね。

◎ ▲ 〇

また半寄生植物としは:

セイヨウヒキヨモギ
セイヨウヒキヨモギ

セイヨウヒキヨモギの花

但し、こちらは葉緑素を失っておらす、ごく普通の野生の花に見えて可愛い。

◎ ▲ 〇

ネナシカズラとは :

ヤセウツボやセイヨウヒキヨモギの如く、背の低い野草と異なり、蔓が伸びて樹木や

葛、あるいは葛が巻き付いた土手のフェンスを越えて寄生対象の植物に多い被さって

成長するように見えます。

寄生対象の植物から栄養を吸い取るとともにその上に多い被さることから葛なども

弱体化あるいは枯渇する可能性が高いことだろう。

今の勢いで広がったらこの武庫川の土手はどうなるのだろうか。

時々考えながら歩きますが、寄生する相手の植物には好みがあるようですから、それが

なくなってしまえば、ネナシカズラも生存できないのでそんなに心配はいらないかも

しれませんね。

◎ ▲ 〇

アメリカネナシカズラ

日本帰化植物写真図鑑によりますと:

北アメリカ原産の1年生草本。 ヒルガオ科

ヨ-ロッパ、アジア、ロシアなど極東地方に帰化している蔓性の寄生植物である。

葉緑素を欠き葉は退化して全体に淡黄色を帯びる。茎は細く、分岐して左巻きに他の

草本に巻き付き所々吸着する。

◎ ▲

ネナシカズラ(昔から在る)の本年最初の出合いを書いていて、アメリカネナシカズラが

川除上橋付近に広く見えるようになったことを思い出し、その情報も挿入したので

ブログは混乱しました。

あえて一から出直しをしないでそのまま進めました。

アメリカネナシカズラのほうが急速に広がるように思いました。

ともかくネナシカズラとアメリカネナシカズラという二つの葉緑素を持たない寄生植物の

存在をご理解いただければ幸いです。






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最終更新日  2015年08月19日 06時03分45秒
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