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三田のいのしし 見て歩き日記

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2016年01月23日
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カテゴリ:花と園芸

葛の花 この花に実が生りたねができるのだろうか?
葛の花

武庫川-青野川に設置されたフェンスを乗り越えて壁状の葛
葛の群れ 
2015-07-25 この時点でこんなに広がっている。川下まで続いている。

マメ科クズ属。Pueraria lobata 開花期 8月~9月 別名 裏見草(うらみぐさ)

葛とは:秋の七草のひとつ

その花についてのネット情報

「葉腋から伸びた軸に総状花序を作ります。花は長さ1.8cm~2.0cm、色は赤茶色で

 形は蝶形で旗弁、翼弁、竜骨弁から成りたっています」

 ―e-yakusou.dom 引用

総状花序と呼ばれる花の成立ちの中に、1個1個の花が上に示されたような形を成して付属し

密接しているので、私のような素人にはなかなか理解が届かない有様です。

しかしながら、たまたま冒頭の2枚の写真の場所の田んぼ側が「オオマツヨイグサ」が少数

育ち、観賞
しやすい場所なので繁々出かけている内に下のような面白い姿に出合った。

がぜん葛の花に
ついて興味がわきました。

花が咲き終わり、花びらが落ちて柱頭などが露出している部分が散見された葛
柱頭
この総状花序の途中にも、柱頭らしい状態が2,3見えている。

しばらくの間、「オオマツヨイグサ」の花をマクロで撮影しに通うのでインタ-ネットなど

総動員してこの花の成立ちを追いかけてみよう・・・この時はそう思った。

・・・ ・・・ ・・・

次から次へと様々な花に出合ううちにすっかり忘れて、今、2016年に入って再び冒頭の

写真に出合って宿題を果たす気になった。

結論的にはこの柱頭が子房に繋がっているであろう部分の解明は出来ませんでした。

牧野富太郎博士のスケッチにも無いかもしれないので、無理においかけませんが、葛の花が

咲き始めて散る中での変化は2016年夏にも観察してみる気になりました。

葛の繁殖について

猛威を振るう有様 上掲の写真再掲
葛の群れ

たまたまこのには樹木や建物が無いのでこの程度ですが、樹木や建物がある環境では、

目を
覆うような繁殖の猛威を振るい、人々をふるいあがらせるこの葛。

この葛の繁殖方法とは:

  1. 根茎によって繁殖するらしい。

            蔓状になって伸びるその蔓を切っても根茎から成長するので支障が無いらしい。

      2. 退治するには薬剤しかないとのこと。

      3. ネナシカズラがこの葛を乗り越えて繁殖している地域もこの青野川の土手では、

            かなり目立つが、根茎を吸いつぶすまでになっているかどうか?

            ネナシカズラがフェンス上の葛に覆い被さった有様
            ネナシカズラ

1月に入って、総状花序の軸の元付近に見られる柱頭らしい部分の解明を始めたものの、理解

が進まないまま、例によって情報がさまよっておりますが:

1. 別名 裏見草

      (1) 奈良、平安時代からこの別名があったらしい。和歌にしばしば出ているとか。

      (2) 風で葉が翻ると葉の裏が白いので裏見草の名前が生まれたとか。

      (3) 「うらみ」の音から「恨み」にかけた和歌が詠まれた。

2. 秋の七草のひとつ

      萩、ススキ、キキョウ、オミナエシ、ナデシコ、フジバカマ そして葛

3. 山上憶良の和歌:

     「 秋ののに咲きたる花を 指折り(およびおり) がき数ふれば 七種の花

          萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌の花 」

       ※ ここで言う「朝貌の花」は桔梗とされている。

             朝顔は桔梗 ⇒ ムクゲ ⇒ 今のアサガオ 時代的変遷ありとか

余談ながら:

くずは漢字で「葛」と書くのが正解らしいが、同時に異字の「くず」作りの中にカタ

カナで「
ヒ」と似た書き方をしても特に問題がないらしい。

インタ-ネットで葛を検索していたら「葛」の書き順と正しい字の解説がしめされている

中に
上記の事も載っていた。






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最終更新日  2016年01月24日 07時21分50秒
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