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三田のいのしし 見て歩き日記

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2016年08月04日
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カテゴリ:花と園芸

マムシが怖いが武庫川の中岸を上流、下流に向かって歩き丹念に見て回ったら、それは

それは興味深い草花に出合えるであろう・・・こんな感想が浮かんだ22日朝の武庫川の

中岸でのオオマツヨイグサの花の撮影だった。

この一つ前のブログでオオマツヨイグサを話題にしたので、深入りはしないが。

         オオマツヨイグサの花    いまはこの川岸しか出合えないかも?
         オオマツヨイグサ-B

武庫川には沢山の樋門が設けられている。(土手をくり抜いて田んぼの水を武庫川へ流す為)

         樋門 こんな姿が数多く見られます。
         樋門
         これは下流のトウカンマンション対岸の樋門ですが、ほぼ同じ仕様の樋門が

         所々にあり、大概その横にはコンクリ-トの立派な階段が設けられている。

オオマツヨイグサは、大池川が武庫川に流れ込む場所から500mあまり川上へ歩いた川岸の右岸に

設けられた樋門から中岸に降りた所から上流100mほど歩いた所にある。

元へ戻って樋門を降りたところの下流側には会談に接して纏まったオニユリの群生が見える。

         オニユリの群生
         ムカゴが落ちて増えたのだ有ろう。

         下流の中岸にはオニユリの群生が多々見えているが上のような草むらで、不用意には傍へ

         近寄る事に危険を感じるので家から遠くてもこの樋門の傍のこのオニユリは嬉しい。

         花びらの突起
         突起
        下向きに咲いている花を突起撮影の為逆転させて撮ったもの。

こんな撮影もしている一方、オオマツヨイグサの花が群れで咲いている地域へ出向く為に歩く

中岸のコンクリ-ト護岸の山側は雑草がみっしり茂り、コンクリ-ト護岸にともすれば覆い被さ

る形であるきにくい。

その中にマムシが生息していないとも限らないのでこわごわ歩いて進めるのがいつもの事です。

Θ ▲ 〇

地面に向かって両目をカッと見開き観察したら、思いがけないことに様々な花を見つけた。

      1. ハナハマセンブリ : 地中海沿岸原産 ⇒ アメリカなどに帰化
           

           リンドウ科

          このひどい草むらの中に数株この花が咲いていたのには心底驚いた。

         

          私の推測ですが、この渡来植物も武庫川の大改造工事に伴い三田市内に持ち込まれた

          と思われる。大原荘園町の空き地に群生するのも同じ理由であろう。

          その一輪を切り抜いた写真          
           

           花糸の上に黄色い葯が見える雄しべの下方に雌しべの柱頭がまるで葯を避けるように

           写っている。

           大原荘園町の空き地で元気に育つ花の群れ (参考)

          

         小さな花が沢山咲くので写真に写っても見えにくいですが、沢山咲きます。

          

         武庫川でも他の野草の強烈な育ちが無ければ、大原荘園町の姿ぐらいにはなったと思う。

           

        次は:

        ミチバタナデシコの花-1 この花はこの両岸に沢山生えているが久しぶりです。

         

        平成6年頃この川の大改修が終わった当時からこの中岸の植物相も年々変化が繰り返されて

        いると思われる。このミチバタナデシコも今では文字通り道端が主たる生活の場に見える。

        ミチバタナデシコ-2

        

         めくれた1枚の花弁の陰に2本の柱頭らしい物が見えている

        その次は:

         夕化粧 : アカバナ科

        

         ここではこの一輪しか見られなかった。

         もともと明治時代に観賞用として輸入されたものが、逸失し野生化された典型的な例の

         一つらしい。
         このブログを始めたおおよそ10年前ぐらいに比べて、今ではどこにでも見られる”野草”
         の感じで広がっている。

        

         同じアカバナ科の仲間 昼咲桃色月見草

        

         我が庭の花ですが、この昼咲桃色月見草はあちこちで庭の花として、或いは公園の花と

         して観賞されているが、野生化した例は夕化粧ほど無いと思います。

        但し、いったん逸失したらめちゃくちゃ広がるとの情報が見られたのもこの花でした。



   ヨ-ロッパ原産の「ノハラナデシコ」

        

         武庫川の左岸で、桜の大木が並列している一画に少し纏まって棲息しているのを見つけ、
         また、大原の個人宅の畑の縁などにごく少量育つのを見て楽しんできました。

         今年、大原荘園町の空き地にある程度まとまって生息しているのを見て撮影も出来ました

         ナデシコの仲間ですから、写真のように花が咲き種が飛び出したとおもわれる花の痕が数

         多くついている傍に新しい花が咲く。

         このノハラナデシコとてもこの性質は変わらないようです。

         

         横から撮った例です。

         これまで述べてきたように、このノハラナデシコも武庫川の改修や新興の住宅地の開発
         などに伴い、進出してきたものと思われます。
         従って、この大改修の武庫川の中岸にこの野草が見られても不思議ではなさそうです。

         但し、この中岸の如き野草間の競争が激しい中で生き残るのはかなりの厳しさを感じます
         そういう意味で良くも残ったものだな感心しているところです。
 

         ご参考までに : カワラナデシコ (原産地 日本、東アジア)
         

        時々で掛けるイオン北神戸のバス停の沿っておかれている大きな植木鉢の中にあって、
        大きな植木の中にあって数株、このカワラナデシコが生き延び、こうして花を付けます。

        2本の柱頭らしい物が特徴的です。
        ※ 花弁の縁が糸状に深裂する・・・「季節の野草・山草図鑑」から引用。             

        引用した図鑑によると日本のあちこちの自然に見られるこの花、今では園芸品店などで
        買い求めて庭の花として鑑賞するのでついつい日本の「野の花」であることを忘れがち
        ですが、こうして植木の中で虐げられても頑張れるらしい。
Θ ▲ 〇

          

           

               

    






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最終更新日  2016年08月04日 07時18分35秒
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