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三田のいのしし 見て歩き日記

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2016年08月10日
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カテゴリ:花と園芸

7月29日(金)頃、妻から「伸び行く三田」誌に「福島ナツツバキ」が福島大池で発見されて

大変貴重だから、三田市指定文化財(天然記念物)になった情報が載っているよと告げられた。

7月30日(土)予定変更。 国立兵庫中央病院の横から県立有馬富士公園へ向かった。

     1. 結果的にこの花は咲き終わっていて実物に接することは出来なかった。

      2.   同事務所に掲示されていた写真から転載させてもらった。

            福島ナツツバキ

           

            県立有馬富士公園で沢山咲いていたヒガンバナ科の「ナツズイセン」の写真と共に、

            補足説明情報を添えたい。 

福島ナツツバキの花の情報をもらいに県立有馬富士公園へ向かったが、ヤマノイモとヒヨドリ
バナという野草の花に出合い、嬉しい一日になった、

Θ ▲ 〇

ヤマノイモの雄の花  :  今、あちこちでこの花が目立つがここのが特に元気が良かった。

       

      雄花序は直立するとあるとネット情報に出ていて、初めて意識した。
      初めてこの花を見た時、ずいぶんすっきりした咲き方だと感心しました。

      つるが垂れ下がり、そこに対生の葉を伴った花が見える

      
       色濃い緑の葉が沢山茂った道路際で、白い花が目立った。

       雌の株に咲く花は下に垂れるので識別できるらしいがまだ出会っていない。 


       ヤマノイモかヤマノイモの仲間だとはすぐに検討が付いたが、いずれかと決めつけること

       出来なかったが沢山撮影した。帰宅後花の資料からヤマノイモらしいと思った。

      
       後で分かったことであるが、ヤマノイモは雌雄異株であることしたがってこの現場の花は

       雄株の花であることも分かった

      

       見分け方 :

       雄の花 上向きに咲く(今回の写真)

       雌の花  下向きに咲く(いまだ遭遇していない)

       葉の脇に「ムカゴ」がつく。 識別のポイント

 

 ヤマノイモとは:

       1. 科 名 ヤマノイモ科ヤマノイモ属 多年草

       2. 原産地 日本

       3.   花 色 白

      4.   草 丈 つる性

       5.   花 期 7~8月

       6.   環 境 山野、林縁

 

       ※ ヤマノイモ科の植物は11属があり、地下に多肉質を持つものと木質根を持つ物が
             ある。オニドコロ、カエデドコロ、キクバドコロ、タチドコロなどが仲間

       以上は「季節の野草・山草図鑑」から引用させてもらった。 

      ※ 「しろうと自然科学者の自然観察日誌」と名付けられたブログで主として野草の観察

            日記が見られる。

            過日、このブログで「ヤマノイモ科のオニドコロ」の紹介があり、楽しく拝見していた
            ので、ヤマノイモ(ついでに言えば、我々は子供の頃からヤマイモとしゃべって来たの

            でヤマノイモの表現にはいささか抵抗がある)
            の強烈な繁茂にであってもあまり驚かなかった。

           

ご存じに如くヤマノイモは地下にある芋を掘りあげて食べるが、雌雄異株となると雄株の地下に
芋が付くのか、これを書いている段階でもまだ不勉強です。

ついでに書けば、昔、昔、食料が無かった第二次世界大戦後など、山に在る「ヤマノイモ」は
貴重でおいしい食べ物でしたが、このヤマノイモは秋になり冬を迎えると蔓の節からパラパラ

と崩れ落ちて、その根元が見えなくなります…と言い伝えられていた。


そこで「ヤマノイモ掘り」を職業にしている方が居て計画的に収穫していく対策として
       ※ 秋、蔓の根元がしっかりしている段階に麦の種を蒔いておく。

             麦の種からその内芽が出て苗になると有難いことに「ヤマノイモ」が分かる。
こんな話と信じてきましたが、どうでしょうか。

自分に家の山を勝手に掘られた時、眉をしかめてもヤマイモ掘りの人々と喧嘩はしなかったと

思います。今は似たような芋を栽培しているのでヤマノイモ掘りのプロはいないかも。

以上は余談ですが、ヤマイモ科のつるに出合うと性懲りもなく思い出す「昔ばなし」です。

Θ ▲ 〇


ヒヨドリバナの話

ヒヨドリの名前が付く野草には :「季節の野草・山草図鑑」から引用です。

         サワヒヨドリ(キク科フジバカマ属)・・・沢など湿地に生えていてヒヨドリの無く頃

                                                                    に開花することからの命名とか。

   ヒヨドリジョウゴ(ナス科ナス属)・・・・ ヒヨドリが実を食べる現象から命名とか。        

       ヒヨドリバナ(キク科フジバカマ属)・・・ヒヨドリが鳴く頃開花することからの命名。
      少なくともヒヨドリと絡んだ野草があるが、今では平素そのいずれもあまりなじみが無い
      のが実態だと思う。

      属名になっている「フジバカマ」は町内の歩道でも毎年沢山花を付けるし、大原町のある

      花壇でも秋になれば花が見られるのでお馴染みです。

7月30日(土)国立兵庫中央病院横の道路ばたで出合ったヒヨドリバナ、久しぶりです。

       その前に、昔もこの花の写真を撮っていたらしい。2012.09.20

       

        蕾の時はすっきり見えるが、花が開くとこんな雰囲気になり、モヤッとした感じにる。

        一見フジバカマそっくり。

        以下は7月30日に撮ったもの

        

       花へ接近して見るとフジバカマに似ていることが分かる。

         

       花のマクロ

       

      対生している2枚の葉

      

     

       ヒヨドリとはこんな鳥

       

       2015.03.12 撮影

       ヒヨドリとは:

       スズメ目ヒヨドリ科

       全国で普通に見られるが、北方や山地の物は冬に暖地へ移動する。春秋には各地で大群の

       渡りが見られる 「名前が分かる野鳥大図鑑」引用

       多少不確かですが庭のモチノキの茂みに巣を掛けたこともあり、季節による移動などあま

       り感じないが、昔 野草の命名に採用されたくらい目立ったのだろう。

       ▲ 〇

     
ヒヨドリバナの資料

       1. 科 名 キク科フジバカマ属

       2. 学 名

       3. 別 名
       4. 原産地 日本

       5.   花 色 白 桃色(ピンク)
     6. 草 丈 1~2m

       7.   花 期 8~9月
       8. 環 境 山野、空き地

参考情報

フジバカマの花

       

        花のマクロ

        

         フジバカマの葉 : 3深裂が特徴 見分けのポイント

        

         2013.10.11 撮影 


Θ ▲ 〇

今回接した二つの野草は仲間が多くて、迷うことが多い分野だと思った。

遠い昔から日本に生息していて、それだけ仲間が増えたその結果かもしれない。
          
ヤマノイモとヒヨドリバナはいずれも山地とか山の端などにあって、野原ではあまり見られ

ないが、武庫川の土手は藪になっている地域が多くてヤマノイモ科らしい葉と花が数多くみ

られる。

この土手では野鳥が数多くみられるので、鳥が種をはこぶのだろうか。

 






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最終更新日  2016年08月10日 06時43分18秒
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