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カテゴリ:花と園芸
8月17日(水)畑へ出掛ける際思い立ってコンデジで撮って置きました。 ここは自宅に近い場所で山の端、電柱に纏いつくように育つのでいささか撮りづらい。 ごく咲き始めで、花びらも開き切っていないらしいが、雄しべの葯が10個で、中央は雌しべの 柱頭が未開のままだった。 花びらが開き切るとこんな綺麗な姿となる。 2014.09.29 同じ場所の花。 10個ある雄しべの葯が順次落ちていくので、花が開いてからの経過も考えやすい。 10個ある雄しべの葯は他の花へ花粉を提供して散らないと雌しべの柱頭の出現とはならない。
同じフウロソウ科のヒメフウロの雌性期の花
ともかく劣性遺伝を避ける工夫の雄性期の花粉が他の花へ伝授されて役割を終わった花は こうして潜んでいた雌性期の柱頭が伸び上がり、他の花の雄の花粉を受け取る準備に入る ことになる。 雌性期の花ですが、役割の終わった雄しべの葯が2個花びらの上に落ちて見える
この白紫色の花を付けるゲンノショウコは、どちらかと言えば東日本に多くて西日本は 紅紫色の花が見られるとの情報がネット検索で見られたような気がする。 その意味で三田のこの写真の場所は貴重な存在だと思う。 雄しべが完全になくなり、柱頭がよく見える花
文学的表現を借りれば「晴れて他の花の花粉を受け入れることが出来る状態」と思われる ゲンノショウコの株
山の端に在る10m足らずの幅の草むら、威勢のいい草の繁茂の中にこのゲンノショウコの 株が数株見える。 厳しい競争の中で金網の塀からミゾの上へ逃れた?枝の数々。 8月17日朝、畑へ出掛ける際撮った数々。 次の機会に撮れる…と思い、見逃すとだいたいそのチャンスが来ないまま過ぎてしまうので腰の コンデジで撮ったもの。
秋も深まれば、別名の「ミコシグサ」の通り、祭で練り歩くお神輿さんの形をした果実が 出来上がり、種を萌出することだろう。
写真左のものは、確かにお神輿さんに似ている。 赤い花の株はもっと沢山出現しても良いはずだとかねがね思っているが、荒れ地でも ないのに「アレチヌスビトハギ」がかなりの勢いで生息地を広げており、この谷川の 岸でもその草むらが広がっている。 こんなことで、赤いゲンノショウコの株も減っているのかもしれない。 1. 科 名 フウロソウ科フウロソウ属 2. 学 名 Geranium thunbergii 3. 別 名 ミコシグサ (イシャイラズ、タチマチグサ…民間医療の面からの異名) 4. 原産地 日本、朝鮮半島、中国 5. 草 丈 30~50cm 6. 花 期 7月~10月 7. 花 色 白紫色、赤紫色 8. 環 境 山野 9. 特 徴 茎の大部分が地を這う。毛がある茎葉と聞き先に散在する花。 8月20日現在ではその赤い花に出合えておりません。これからだろう。 紅紫色のゲンノショウコ 昨年までの経験では、畑の前の谷川の土手などこの川筋ではかなり数多く花が咲き 中には谷川へその茎が垂れ下がることもあるくらいです。 2013年秋、高知県四万十町のとある田んぼの岸で見たゲンノショウコの群れ
沢山纏まって咲いていたので、驚いて撮った1枚。 このくらい纏まるのが普通であり、地元では見飽きた草の一つかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月21日 06時22分35秒
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