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三田のいのしし 見て歩き日記

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2016年08月31日
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カテゴリ:花と園芸

8月22日(月) 武庫川の右岸、桜の大木の根方に咲く「キツネノカミソリ」の果実の成長を
観察するのを兼ねてウオ-キングに出た。
ほぼ3時間、11000歩を念頭に置いての歩きだった。
      1. 里山のつる性植物の観察

      2. 武庫川で出合った野鳥のケリとカワウ、シラサギについて

      3.    クサギの花やツリガネニンジンなどについて
      4.  東野上の熊野(皇)神社の鳥居と青空
            などの項目に分かれるが、適宜分けて纏めてみたい。

今回のまとめは、その内の

1. 里山のつる性植物の観察で、武庫川の右岸をキツネノカミソリの花が咲き、果実が稔る

      所で折り返す間の観察だった。

      1.-1 アオツヅラフジ (青葛藤)

         松が丘小学校前で初めて気が付いた。

        

          いくらかヤマノイモに似ているが幅が広い葉でした。もちろん花や実は違います。

        

  

        

         なかなか格好いい写真です、実が熟すると青から藍黒色になあるそうだ。

         若いつるには細い毛が密生するのが特徴

         

         

        ※ 別 名 カミエビ 青葛藤(アオツヅラフジ)

              タイプ ツルで巻き付くタイプ  

      1.-2 ミツバアケビ  

        

         度々ご紹介したので今回はこの1枚 ムベも市内でよく見るが「アケビ」は見ていない。

         ※ 伸びる為の手段: つるで巻き付くタイプ

   1.-3 アマヅル ブドウ科ブドウ属 つると巻きひげで伸びるタイプの様だ。

       

        全く初めて気が付いたつる性植物。一見してブドウの一種ではないかと気が付いた。

        不確かな情報ですが、やはりブドウ科ブドウ属。この茎の切ってその切り口から出る汁を

        煮詰めると甘い物が得られるところからの命名? かつては喜ばれた?

       

        分かりづらいが、伸びた巻ひげが画面中央に見える。その先端が触れたものに巻き付き、位置

        を確保することになるだろう。

   1.-4 ツタ ブドウ科 落葉木本 つる(茎)と巻きひげで伸びる

         

         

          秋になると素晴らしい紅葉が見られる。2013.11.26

         

         ※ 巻きひげでからむ ⇒(吸盤)で張り付く

               実物をまだ見ていないが、吸盤は物に触れると平らな円形となり粘液を出してはり

               付くのだそうだ。

         ※ 別 名 ナツヅタ   アマヅタ アマヅル

               花 期  6月~7月  果 期 秋 

   

         葛の花などの一部を除きつる性植物についてほとんど知らないので、後に詳細にご紹介

         する「里山のつる植物」と言う著書の情報を借りて、観察できたつる植物の裏付けに

         している。 何故か面白い。

    1.-5 キヅタ ウコギ科 : つる、付着根で伸びる。 ⇒ 間違いました、ツタらしい。

          何十年かこのキヅタの前を通過しているはずだが、子細に眺めたことも無いので

          分からない。もしかしたら「ツタ」かもしれない。

         

         

         少なくとも2種類の、違った形の葉が付くことがあるらしい。

         

       1.-5 追加して挿入し訂正します。 これがキヅタの正しい姿らしい。2016.09.02訂正

        

         金網のフェンスから顔を出している葉と花。これまで100%木がだと思っていた。

         キヅタの花(ツボミ) 雄性先塾らしいがこらはつぼみだろう。

         

         この蕾を見るとヤツデの雄性先塾の花の観察を思い出します。

         

         松が丘小学校前の道路で、かなりの崖になっている。たぶん子供さんの危険防止の為で

         あろう、確りした金網フェンスが張られているが、そのフェンスも見えないくらい繁茂

         している。
   しかし、ご覧頂いたように花は突き出ているので、これから雄性先塾期⇒雌性期⇒果実

         の観察が楽しめるだろう。

       つるが伸びて成長するつる性植物の証拠探し?

         

          みっしり茂った葉の群れの横から蔓が伸びていた、発見!

      

      大原荘園町の坂を下り、青原寺口の信号に近い企業の塀などはヤブガラシが繁茂している。

      1.- 6 ヤブガラシ ブドウ科 ; つる(茎)・巻きひげ 葉と対生状に出る巻ひげ。

        

         ウイキペディアが「散房状の集散花序につき云々」と述べている花の咲き方。

         雄性先塾 この写真でもオレンジの雄性先塾の花やピンクで灯台みたいに1本の雌しべが

         突き出ている雌性期の花も分かるのが面白い。咲き方、順序が確立しているのが面白い。

          

         この写真はヤブガラシの花を何となしに撮った物なので以下に述べるような事には、向いて

         いないが、「里山のつる性植物」の著書にて紹介されているこの雄性先塾の「ヤブカラシ」

         の、ものすごすぎる花の咲き方、理路整然ともいえる進行の仕方の一端は感じて頂けると

         思います。

            a. 花序の基部についた花が咲く オレンジ色(雄性期) ⇒半日で散る。

                  小枝の基部のつぼみが開き始める。

            b.   a.の花は花弁と雄しべがなくなり、花盤はピンクになり柱頭が伸び上がる。

            c. さらに小枝の先で以上のような作業が進行して、2週間ほどで一つの花序の作業が

                  終わりを告げる。

          以上の写真を撮った後にこの本の内容に触れ、改めてマクロ写真にて一連の作業が 分かる

          写真を撮りたいと思っております。

        
           8月31日(水)晴れ 追加挿入の写真です
           全てが蕾の枝

          

           花の咲き方 雄性期→雌性期

          

           雄花の花粉を受け渡す順番が決まっていて、順番に雄性期→雌性期となり果実をつける。

           こんな風景が見られる花でした。

          

            やがて1番目の花が咲き、半日ほど雄性期の状態を経て、雌性期に入る。

            次に2番目の花が咲き、一番目の花などへ雄しべの花粉を提供後散り、花弁も落ちる。

            この時、専門用語で「花盤」と呼ばれる物はオレンジからピンクに変わるとともに蜜

            が満ち溢れた状態に変わっているそうだ。

            

             この状態に変化した花は、次の雄性期の花が態勢を整えて、雌性期の花花粉を提供

              出来る状態を作り上げる。

              こんなことの繰り返しで一つの花序?の花が咲き終わるのに約20日ほどかかる。

              今回大原荘園町のヤブガラシの撮影にて、花のそばに居たが様々な虫と共に熊ん蜂

              2匹(あるいは2羽)私の周りを飛び回るので、正直落ち着かなかった。

               たぶん、大丈夫だとはおもったが・・・・ 

 

          この大原荘園町の道路端と金網に絡まり、著しい繁茂が見られる「ヤブガラシ」も、肉眼

          ではこんな緻密で整然とした花の咲き方がされているとは、到底理解できませんが、藪を
          も枯らすという静かな進行乍らものすごいエネルギ-を持っていることに驚きます。

後に紹介する「里山のつる性植物」の著書を読み、理解が進むと一つひとつのつる性植物のすごい
生き様に感心することになります。

何処の図書館にもこの本は蔵書されていることだろうと思うので、機会があれば一度手に取り

ご一読をお勧めします。

       
「観察の楽しみ   里山のつる性植物」

       著 者 谷川栄子さん
       写 真 本間秀和さん

       出版元 NHK出版

       1.  久しぶりにこのブログの参考資料になりうる本が見つかり嬉しくなった。
            ヤマノイモなどつる性植物を専門に扱っているのでこの本を読むことにより

            観察眼が良くなるように思った。

       2.  例えば : つるの伸ばし方
            つる(茎)で巻き付く

            葉柄でまきつく

            巻きひげでからむ ⇒ 吸盤ではりつく

            棘(イバラ)や鉤(カギ)で引っかける

            這って伸びる

            付着根ではりつく

           ※  茎が伸びて成長するのに以上のような仕方があるらしい。

                 この本は以上の順序で整理されているが、今後山野を観察して回る際もこの事を

                  頭において整理するとすっきりすることが理解できた。

           ※ 今後大いに参考になりそうだ。

 今回の「つる性植物の話」以降も折に触れてつる性植物の観察を続けているが、気が付いてみた 

 ら山野はつる性植物にあふれていることに気づかされされる日々です。

 また「その生活の知恵」みたいな有様を知ることで驚きもいっそう増した感じです。           
  
 Θ ▲ 〇

ヤマノイモヤオニドコロなども含めて「つる性植物」については、新鮮な驚きもありますが

知らないことが多すぎるので、我々の生活との絡みも含めてこれから勉強していきたい。






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最終更新日  2016年09月02日 07時02分04秒
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