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カテゴリ:花と園芸
大原から料亭”がんこ”の前を通り左へ曲がる道を歩いて国道176号線方向へ 向かった。大分前にひっつき虫の「アメリカセンダングサ」や「タウコギ」 の観察が印象に残っている田園地帯です。その内、柿も熟れてきます。 その右側の岸沿いに見ながら歩いた。 今、何気なく眺めると、たわわに実る稲穂が垂れている水田が美しい。 しかし、その岸そのものと岸と稲株の間に関しては、大まかに形容することを お許し願えれば : 1. 見事なまでにきれいに草刈り出来ている田んぼと周囲の岸 2. 様々な雑草が茂る事をある程度まで認めた田んぼ と周囲の岸 勿論、野草の観察を趣味とする私、三田のいのししが観察の為に足を止める のは2. のほうになります。 道路近い岸からさまざまな対象物が直接観察できるからです。 そこに 1. キク科タカサブロウ属のタカサブロウ又はアメリカタカサブロウが見えた。 2. カヤツリグサ科フトイ属の「イヌホタルイ」あるいは「ホタルイ」の花が 沢山咲いていたこと。 3. 今日改めて撮影した黄色い花は、アカバナ科チョウジタデ属のチョウジタデ 又はウスゲチョウジタデらしい。 特にこの花は大原から貴志に至る田んぼの水際でかなりの頻度で目についた 以来、5日間この貧相な頭を酷使すること甚だしい探索の時間だった。 幸い、2.を除きほぼ正しい裏付けが得られたので、以下に纏めます。 白いキク科らしい花と株
この数日間のパソコンと資料によるタカサブロウ(別名 モトタカサブロウ ) らしい有様を調べた。 その結果、やはり今一度野原へ出て現物を観察した方がよいと思った。 その理由は下記の情報によるもので、タカサブロウとアメリカタカサブロウは あまりにも似すぎているが、葉の下の茎が膨らんでいるかで区別できるから。 インタ-ネット検索での収穫 : アメリカタカサブロウの区別の決定的ポイント 昔からの格言「百聞は一見に如かず」だろう。 早速9月9日から少しは歩き回ってその辺を観察してみたい。 a. 大原の岸 タカサブロウらしいすっきりした茎の姿
葉と葉の間の茎葉幅も一定で、すっきり伸びている。 この場の タカサブロウの葉
真正のタカサブロウでもアメリカタカサブロウと同様に狭くて長い葉も あって決めてにはならないとする情報がおおかった。 この写真の葉はやや幅が広くて細長くはない。 b. 貴志で見た「枝の出る茎の部分が太い」アメリカタカサブロウの茎
普段我々はこんな野草の有様をじっくり眺める機会はめったにない。 熱帯アメリカが原産らしいので、そこで祖先が影響を受けた何かが 作用しているのかもしれない。
このように茎の一部が肥大すると曲がるかもしれない。 アメリカタカサブロウらしい長くて細い葉の部分も撮影
太い部分で茎が曲がっている。 思いがけないことで、今回この大変似た者同士の区別の仕方をネット 検索で学び、実物を2か所大原と貴志で観察・撮影すっきりしました。 大原の今回見たものは「タカサブロウ」でした。 史前帰化植物でした。 Θ ▲ 〇 イヌホタルイ(犬蛍藺)又はホタルイ(蛍藺)(カヤツリグサ科)に初めて 出合った。 これまで長い年月、イグサだと思い込んでいたものが以下にご紹介する 奇妙な花により、少なくともイグサでないことははっきりした。
イヌホタルイ又はホタルイの花- 1
イヌホタルイ又はホタルイの花 マクロ
素人の推定ですが、先端の両側から出ている6本は雄しべ 9月7日、川除の田んぼで撮った写真のマクロ、その部分です
私の推定で言えば、この花の先端に見える2本が柱頭 花が付いているところで茎は終わり、花の先は苞葉と呼ばれる
花の上は苞葉と呼ばれる奇妙な野草。 イヌホタルイとホタルイに見分け方について : 1. 大原や川除に自生しているこの草の花が一種類で比較検討の基準が 無い。 2. ホタルイは花の形が卵型で、イヌホタルイはほそ長いとされている 以上により、ここでは珍しい野草について一つ勉強をした。 3. この項では初めて出合ったカヤツリグサ科の珍しい花の付き方と その先の苞葉と呼べれる葉の付き方と形を知ったことが収穫でした。 4. よく考えてみたら、イグサの生産と収穫と言う行為を一度も見て居な いで、畳の生活や畳表からイグサとはこんな物と決めつけていた嫌い があったと反省している。 5. イヌホタルイもホタルイも遠い祖先はイグサらしいので、外観が似て いても不思議ではないともいえそうだ。
1. 科 名 カヤツリグサ科フトイ属(ホタルイ属とする情報もあった) 2. 学 名 Schonodectus junciides 3. 別 名 4. 原産地 5. 草 丈 20~70cm 6. 花 期 7月~10月 7. 特 徴 8. 環 境 山地や平地の湿地や休耕田に見られる。 ※ 松江の花図鑑「イヌホタルイ」にて掲示されている情報。 Θ ▲ 〇 ※ キク科のひっつき虫で「タウコギ」があり、その株 の姿や赤く焼ける茎の色が大変似ている。田五加木 今回この花の色と形を見て、別物と気が付きました。 チョウジタデの花 御覧のごとく、赤味を帯びた茎の途中や上方に小さな黄色い花がさりげなく ついている。 だいたい草むらの中で、他の野草同様見逃しがちな花でもあります。 花びらが5枚のチョウジタデ 花びらが5枚のチョウジタデの花 これも一つの入り方ですが、このチョウジタデは花びらが、4~5枚が普通であり、 なおかつ、花びらと花びらの間に隙間がある。 チョウジタデの茎 株の育つ大きさの割にはその花は小さくて目立たない。 茎と花の釣り合い チョウジタデとは : 丁字蓼 1. 科 名 アカバナ科チョウジタデ属 2. 学 名 Ludwigia epilobioides 3. 別 名 タゴボウ 田五加木(タウコギ) 4. 原産地 5. 草 丈 30~70cm 6. 花 期 8月~10月 7. 特 徴 茎は緑色で、赤味を帯びる。稜があり断面は四角。 8. 環 境 水田の畔や川沿いなど湿った場所 a. 花びらと花びらに隙間がある事 b. ウスゲチョウジタデは茎の色が青一色であり、チョウジタデのごとく 赤味を帯びない。 幸いにもこの2点で今回出合った花はチョウジタデとして差し支えない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年09月11日 07時11分29秒
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