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三田のいのしし 見て歩き日記

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2016年09月17日
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カテゴリ:花と園芸

今、野草の観察で注目しているのは、「そで群落」「マント群落」「森林群落」と呼ばれる

聞きなれない野草の存在の仕方です。今一つは「托葉」と言う言葉です。

谷川栄子著「里山のつる性植物」参照 
今回でかけた県道沿いの現場ではこの二つの事を見ている。


まず、なんたって花の名前でも一番すごいのがこの「ママコノシリヌグイ」

韓国(朝鮮半島全体?)では「嫁の尻拭草」、漢名では「棘蓼」シリョウとか呼ぶらしい。
漢名はオ-ソドックスで、韓国と日本はユ-モアと言うか皮肉を聞かせた感じ。

何時でも何方でも不思議に思われるだろう、この花の美しさと名前のアンバランス。

薄緑の葉がママコノシリングイで、上に伸びている茎(ツル)には棘もみえる。


この写真は横に這った茎(つる)の写真ですが、普通は下向きになっているトゲで引っかけて

伸び上がるイメ-ジらしい。

ここでは同じ棘をもつカナムグラと競って(生息数では完敗)いる

なお、この野草にも托葉があり、トゲが見えている部分は托葉と托葉の間の姿です。

つまり、托葉の部分から枝が出る仕組みと思われる。

改めて「托葉」を観察し、撮ってきました。

同じ茎の写真の右上の葉も托葉。この野草では托葉はこの大きさですが植物によっては

托葉の方が大きい例もあるらしい。

托葉は枝が出るところに存在し、保護の役割が役目の一つらしい。托葉に無い植物も多いと

思われるので「つる性植物」でも出来るだけ多くの例を見てみたい。

こんな恐ろしい棘があり、1度や2度はこのトゲで痛い思いをした経験があるのが普通ですが

実に可愛い蕾と花が咲く。



真ん中で黒く見えるのは果実で、萼の中に潜む(「里山のつる性植物」引用)



この野草はこのように蕾の集まりで、大概1個か2個の蕾が開き全部が一度に開くことは無い。

また、花びらに見える物は萼で、花びらはないらしい。萼に覆われた蕾などもピンクで全体

としても綺麗に見えるのが特徴だと思う。

ママコノシリヌグイなんてきつい名前が付い謂れは知らないが強い印象のある棘と花その
物を見たくてもたいがい向こう向き咲いている「意地悪さ」が原因かもしれない。

さて、冒頭でご紹介させてもらった植物の生息の仕方で「そで群落」と思われる育ち方と

ものすごいバトルの中で、競って相手の上に出るカナムグラ、ママコノシリヌグイ、ヤブ

ガラシなどの有様のご紹介です。

黄色い花はカナムグラ(雄株)の花で、今、満開です。カナムグラの雌株はこの場所から

100m余り離れた丘、杉が丘の側道に面して咲いているはずです。

ビ-ル製造で使われる苦み?の材料と雌株の花が仲間だと聞いている。







カナムグラの群れの間から顔を出したヤブガラシの花

こんなに茂り合っていると何れか競争に負ける物も出るであろうが、すくなくともここ
5年10年この場所でママコノシリヌグイとカナムグラは共存している。

この窪みの周りは鬱蒼と茂った森ですが、そこからもアオツヅラフジその他のつる性植物が
この窪地へ迫っている。

また、「里山のつる性植物」の著書によるとこうして濃い繁みは窪地の湿度を保ち、快適な
な環境も作っている一面ももっているらしい。

イシミカワ(いまだに見ておりませんが)とか、ミゾソバ、ソバの花、似た仲間が多いのも

このママコノシリヌグイ。

ミゾソバ

よく似た花です。幾分こちらが華やか? 2012.10.07撮影

ミゾソバはその生息地が湿地又は川の縁で水に浸っている部分が多くみられるが、ここは

別名「マムシの住みか」の有難くないニックネ-ムがあるくらいマムシがいるようです。

冬眠に向かってこれから活発な活動をするであろうマムシ、こわいです。

昨日9月15日、ウォ-キング中に2匹のシマヘビに出合い、久しぶりにドッキリした。

これからの草むらはご用心、ご用心!


ソバの花

今年何回目かのソバの花が今満開ですが、今年はソバの花には近づいておりません。

また、ミゾソバの花はこれから開花らしい。

9月15日のウォ-キングの際、シマヘビに2匹であい、いよいよ蛇が活発に動く時期が

来たのかもしれないと思い出した。

ウォ-キングの範囲でミゾソバに近寄れるのは今ではミゾの縁だけになったのでマムシ

に留意しながらになるだろう。

ツリガネニンジンの写真を撮っていて一度に2匹も出合ったことがあって怖いです。






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最終更新日  2016年09月17日 07時41分24秒
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