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三田のいのしし 見て歩き日記

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2016年09月23日
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カテゴリ:花と園芸

8月10日(水)市内にある県立有馬富士公園に「福島ナツツバキ」と呼ばれる低地では

珍しい椿が生えているとの情報に接した。(広報誌 伸び行く三田?)

結局は時期遅れでもあり現場には行けなかった。公園の資料から借りた写真です。

Θ ▲

早速ウォ-キングを兼ねて元の国立兵庫中央病院前の県道「三輪~後川線」へ出て郵便局へ

寄り、志手原方向へ歩いた後とある薬局のかどを左に曲がり有馬富士公園と向かった。

公園までの道路の左右は、また野草の宝庫だから自然に目は道端に移る。

左側の溜池沿いに小さな林があり、野草もよく茂る。

ヤマノイモの雄花が辺り一面に咲いていた。凄い数

つるが垂れ下がっても花は上に咲きあがるのがこのヤマノイモの特徴らしい。

葉は柄の付け根が深く凹む。先端は長く伸び、尖る。

      ※ 過日、あるブログを訪問し楽しませてもらったが、たまたま「ヤマノイモ」の記事に

            出合い、雌雄異株のこの植物で、雄花や雌花の写真を見たので、ヤッ! 出合った!

            と嬉しくなった。 グッ タイミング!

雌雄異株と分かると、このように目立つように、目立つ様に咲くこの野草の健気な気持ち?
手に取るようにわかる。


その花対生、まれに互生もある。緑色で表面に艶が無く全縁(里山のつる性植物より)


しかし、沢山のつる性植物がつるを伸ばしあい、葉が茂り合うと、? 本当にヤマノイモ?

こんな気分になるのは1度や2度ではない。

見極めの一番の決め手は:

   a. 縦長のハ-ト形の葉が対生であること

   b. 「ムカゴ」ができること

   だそうだ。

この小さな蕾と花をマクロで観たところ。

白い花被片が雄しべを抱くようにしている(「里山のつる性植物」引用)

この葉の姿かたちからヤマノイモとはすぐにわかったが、雌雄異株、つまり雄株と雌株は
全く別の物でその花が大きく異なることを今の今まで全然知らなかった。


雌株とその花 有馬富士公園への道端と元国立兵庫中央病院横の松林にて

 7月30日に雄花の勇ましい?咲きぶりを見てから、出かける度に、「下に垂れる雌の花」

   を合言葉に、藪かげなどキョロキョロ見て歩いた。

1.   今写真を整理していて気が付いた雌株らしい株の花の咲き始め 

      8月10日      

      

      小さな花が2.3個、雌株の花とは気が付かなかったが、今見ればわかる。

     8月11日(木)(国立)兵庫中央病院の西側、高い崖になっている松林沿いに歩いていて

     やっと盆踊りのぶら下がり提灯みたいな花に出合った。

      \(^o^)/、やった!

      

    

     すでに交配が終わり、果実が出来つつある花もあるが、花の下に子房があり、子房下位と

     呼ばれているそうだ。

    深い崖から松やニセアカシアなどが伸び上がったその枝に絡んで伸びて来たらしい。

    この道もなんだか通過したが初めて1株ヤマノイモがあることが分かった。

   

   茂った木の枝葉をかき分ける感じで写真を撮った。

   1本の株からこんなに沢山の花を付ける不思議さ。

   どんどん交配が進み、この段階でも果実が出来つつあることが分かった。

   


7月30日に県立有馬富士公園へ出かけるに際して、ヤマノイモのオス株の花の満開に出合い

それ以来、多くの日時を「里山のつる性植物」観察に当ててきたが、ヤマノイモの雌株の
花に出合えたのはこの結局この兵庫中央病院横の松林と有馬富士公園への道沿いだった。

この段階としては余談的ですが、あちこちでヤマノイモの「ムカゴ」が出来ていることが

分かり、こちらの準備不足が原因だと思った。

このつるになる「ムカゴ」への出合から、この病院横以外に城山運動公園前バス停前の藪と

大原の屋敷道で大きなお屋敷の裏塀の藪に育っていることも分かった。

少なくとも来年は3箇所で雌株の花とその後の果実を見届けることができるだろう。

    ※  果実(蒴果):種はその中にあり、翼のある種子は風で飛び散る。

8月11日(木)雌株の花が咲く場所が分かったので、この果実が熟れ切って茶色になり飛び

たつ雰囲気まで味わえれば時々この病院横の現場で果実の写真を撮り続けた。

まだ熟れ切っていない果実

3つの果実が見えておりますが、それぞれ3室あり2個ずつ種が入っているらしい。


花も咲き続けるが、実も入る様子

ヤマノイモが雌雄異株であり、それぞれ異なる株に異なる花を咲かせる子tも分かった。

「松江の花図鑑」やウイキペディアに紹介されている写真を拝見すると、ヤマノイモは

沢山花を咲かせ、雄花の花粉を受け入れて交配が進むので写真の如き3室ある果実が次
次にできる。

2016.09.21現在の果実

ネット検索に現れる写真でも疑問を感じていたが。今日現場で実物を見て理解。

沢山咲き続ける雌の花に対して、別株に咲く雄花の花粉の供給には限界があり

交配できなかった花が枯れて黒くなって残る。

雌雄異株という形からくる花粉のやり取りの限界がこの姿になったと思われる。

Θ ▲


「ムカゴ」に関して:

ムカゴは種子ではないらしいが、地面に落ちてそこから芽が出て育つことは種子と何等
変わりがないらしい。

ヤマノイモのムカゴは昔から知られている。形もスマ-トなのが特徴だろう。

2016.09.02 大原・藪

この傍にはボタンクサギやミズヒキ、アオキ、ヤブラン、ムクゲなど、また前の古池には

半夏生の花が咲くなど1年を通じて観察が楽しい現場。

今回、ムカゴが見つかったのでヤマノイモそのものが此処にある事が証明されたのであり

来年からはヤマノイモの雌株の花の推移も観察も出来そうだ。

ヤマノイモのムカゴは丸くて表面も滑らか、食べられるので手が出かかった。


2016.09.21 道端、繁茂した藪の中で見た物

それなりにごつごつしているが、ヤマノイモのムカゴらしい。

ムカゴとは:

腋芽(葉の付け根の芽)が伸びずに養分を蓄えて肥大したもの。果実ではない。

食べられる。別名 零余子、珠芽

      ウイキペディア 抜粋引用

      1. 植物の栄養繁殖器官の一つ

      2. 葉腋や花序に形成され、離脱後に新たな植物体となる。

      3. ヤマノイモの栽培に利用される。

      4. オニユリやノビルなどもムカゴは知られている。

ヤマノイモの仲間について

今回雌雄異株のヤマノイモの雄株の花を目にしたことからその仲間についても観察を続けている。

イチョウ芋について : 立ち姿はほぼヤマノイモと同じ。ムカゴも沢山付く

   ある家庭菜園で撮った写真 全景

      

      イチョウイモの葉

      

     イチョウイモとは:

      地中にできる芋がイチョウの葉にそっくりなところからの関西風名前で、関東では「大和芋」

      が通りが良いらしい。
   

     実物のイチョウイモもこの形で、肉付きが良い、命名の苦心がいらない例だろう。

      芋の写真はありません。畑仲間が掘りあげる際撮らせてもらう予定。

著書「里山のつる植物」によると:

    ウチワドコロ(団扇野老) 別名 コウモリドコロ

    2016-08-10

    「」

    里山のつる性植物に紹介されている葉の形と異なるが、咲く花の形がよく似ている

    北海道、本州(中部以北)に分布、花期 7~8月

   オニドコロ (鬼野老)  別名  トコロ(野老)

  

   この葉は幅も長さも10cmぐらいで、ヤマノイモに比べてその違いがよく分かる。

 

  雄株の花

   

   この種類には「ムカゴ」はできない。

   また、地下茎など有毒であり食べられない。猛毒。

    これもオニドコロ(鬼野老)であろうか?

    

    たぶん鬼野老の葉であろう。驚くほどたくさん繁茂しているが、窪地に突き出た駐車場に

    向かって伸びあがった木々の上に覆い被さった蔓性植物の数々、アオツヅラフジ、葛んど

    入り混じっているので、よほど通って目を慣らさないわかりづらい。

    2016.09.21 撮影した花と果実の写真

   

   

    

    種子が飛び出した抜け殻

    
  

     このように何かと絡み合って入り混じっていると、雑念が入り、判断が難しいが、周辺に

     多いオニドコロの葉からオニドコロの花と果実だと推測してここに併催。

ニガカシュウ : 別名 マルバドコロ  本州の関東以西で育つ。林縁、道端

     漢字 :苦何首烏 中国から薬用として来た何首烏(カシュウ、ツルドクダミの事)

                 の塊根に似ていてそれが苦いことから…命名

    

    ニガカシュウ(苦何首烏)の蔓、葉、花、果実に出合っていないのでご紹介できないが

    オニドコロ(鬼野老)に似た葉の形をしていて、ごつごつした「ムカゴ」が出来ると

    あるので、つる性植物が豊富らしい兵庫中央病院の横、溜池付近に足繁く通って探して

    みたい。
   

    ◆ ▲


    ウチワドコロ 別名: コウモリドコロ(蝙蝠野老) 「ムカゴ」なし

    1. 本州の中部以北で育つ・・・ので兵庫県ではみられないはずだ。

    2.   「里山のつる性植物」抜粋

          葉柄が長く、葉が掌状で葉脈がくっきり目立つことから、竹の骨に紙や絹などを貼って

          柄をつけたウチワ(団扇)に似ているところから「ウチワドコロ」、蝙蝠の翼に似てい

          るところから「コウモリドコロ」と呼ばれた。

          参考

         

          ウイキペディア引用 

    

    Θ ▲ 〇   

    

ヤマノイモとヤマノイモの仲間、

     ヤマノイモ   別名 ジネンジョ、ジネンジョウ、ヤマイモ(私) ムカゴあり

     オニドコロ      別名 トコロ                   ムカゴはつかない    

     ニガカシュウ 別名 マルバドコロ          ムカゴあり、ごつごつしている。

     カエデドコロ 別名そのた詳細はふめいです。

    ▲ ◆

     日本では中部以北の本州、北海道に分布

     ウチワドコロ 別名 コウモリドコロ      ムカゴはつかない 

     ※ トコロ(野老)の漢字記名について

           野老と書いてトコロと読むようです。

           いわれ、経緯由来の類は一切知りません。

           野草と付き合っていればいずれこの言葉の由来も分かるだろうと思い、今回は特に

           おいかけませんが、不思議です。






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最終更新日  2016年09月23日 06時43分27秒
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