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三田のいのしし 見て歩き日記

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2017年06月04日
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カテゴリ:花と園芸

ヤセウツボの花 : これでも花だと言っても、エッ、うそっ、本当?

 

   寄生植物でも命を繋ぐには花が咲き、種が出来る仕組みは生きているらしい。

   「日本帰化植物写真図鑑」510pにその種子の写真あり。

   5月22日 武庫川の右岸 道路の肩

  

今年の中では2回武庫川べりで「ヤセウツボ」の出現を見て歩きました。

2017.06.01 

ウォ-キング先を県道の三田-篠山線から川除上橋のある武庫川の左岸に移動して草花

観察を続けました。上流の瀬戸橋で対岸へ移り川除上橋まで戻る間この「ヤセウツボ」

出現も観察と撮影の対象の一つにして見て廻りました。

1. 以下にその概況を写真で見てもらいます。マメ科、キク科、セリ科などへの寄生植物

      らしいので、対象植物がなくなれば生き残れない理屈ですが、近くの田んぼや畑にマ

      メ科の栽培があるとそれに寄生の恐れがあるそうです。

      (例  アフリカ、上述の資料から引用)

2. 参考情報を記載します。

1. 武庫川の土手道を歩いて、ヤセウツボの育ちぶりに接した。

      
      川除上橋手前から左岸を上流へ向かって歩き始めた時の最初の1枚です。昨年までは左岸

      は少ない印象だったがどうだろうか?


      

     武庫川でも瀬戸橋から三田大橋の間は土手は幅が広くてコンクリ-トの歩道だけでも広いが

     左は5,6m幅の草原、右側は1mぐらいの路肩から急な傾斜で川の中岸へ落ち込む。

     武庫川の改修工事以来なかった樹木も見られるようになった。     

     不思議な事にこの辺ではこの路肩がある川側にヤセウツボが見られた。

     所々、1本だけ伸びているヤセウツボも見えた。周辺は赤詰草。

    

     これまでの写真はすべて花が咲き終わりの状態ですが、更に咲きあがるのかどうか、今後

     観察をもう少し重ねて見届けられればいい・・・頑張ってみます。

    

   ヤセウツボを最初に見たのは武庫川の左岸の田んぼ側の草地で、セイヨウヒキヨモギの写真

     撮影に邪魔であり、こんな枯草はいらない・・・とばかりに廃棄した記憶がある。

   その後、これが「ヤセウツボ」と分かった時期にこの武庫川左岸の田んぼ側の草地でヤセウ

     ツボの株を見なかったので不思議に思っていた。 

     今回の歩きによる観察でもしばらく見なかったが、ある程度歩いた先にヤセウツボの株が

     出現。左岸にシロツメグサやアカツメグサの草地がいくらか少ないのかもしれない。

     左岸の左道路際にて

      

     原因は不明はがら白詰草などはあまり見られないが点々と生えている。

    

    この写真にはアカツメグサが写っている。たぶんこの赤詰草に寄生ているのであろう。
    寄生された草が生き残るのか、枯れるのかその点は今の所不明ですが、弱っているかに

    見えるところもある。

    かつてアフリカで豆作物が大打撃を受けた・・情報も見られるので枯れるのかもしれない。

 ◎ ▲

    武庫川の右岸で、川除上橋から上流について

    この付近はこれまでに見た範囲では最も「ヤセウツボ」が多く広がっている地域です。

    しかも土手道の歩道の左右で同じような広がりようでした。

    2017.05.25撮影 

    開花している花の部分

   

    その花のマクロ

    

    一見、枯れているのか生きているのかわからないこの植物、こうしてみると花びらにも腺毛

    らしきものがあり、花盛りだと分かります。

       ともかく武庫川の右岸では上流に向かって左右共に広がり続けているとみております。


2. 参考情報 : Wikipedia
  1) 1937年 千葉県で発見、本州と四国に定着。牧草に紛れ込んで導入されたらしい。

      2) 葉緑素を持たない。全体に褐色。草丈 15~50cm

      3) 花期 4~6月。 唇形の花を付ける。
  4) ハマウツボ科ハマウツボ属

    5) 南ヨ-ロッパ原産(地中海)、ヨ-ロッパ、アフリカ、オセアニア、南北アメリカ

      6) 学名 Orobanche Minor

  7) 寄生植物 マメ科、キク科、セリ科 特にシロツメグサなどに群生している所がみ

            られる 

      8) 外来生物法により要注意外来生物に指定されている。

      9) 葉は鱗片状に退化している。褐色の腺毛が密生している。

     ※ 傍線は私が付けたものですが、武庫川の右岸左岸ともに白詰草や赤詰草が広がり、

           よく繁茂しているので、Wikipediaの情報通りツメクサの育つ場所でその発生が

           見られます。
 

◎ ▲ ×


余談ながら:


この日のウォ-キングのテ-マ :  いつも通り野草の観察と撮影並びに10,000歩以上の歩き。

さて、

2017.06.01のウォ-キングは県道の歩道では、キキョウ科のヒナキキョウソウとキキョウソウ

の花、武庫川ではこのヤセウツボとセイヨウヒキヨモギ、小判草、オオキンケイギク、クララ

それぞれの花の観察と撮影。

ここまではこれまでのウォ-キングから予想してのことですが、友が丘に近い溜池のヘンスから

スイカズラの花が道路側へかっこよく出ているのに刺激を受けて数枚撮影。

番外は「センダンの花」・・・三田消防署の前方、川の中に1株、今満開でした。

全くの番外は武庫川の中土手で川べりに見慣れない木が数本あり、沢山花を付けていた。

いずれ長靴を履いて来て、その木に近付いてみたいと思った。

前の日に大原の竹やぶ道で青大将に出合って双方が慌てましたが、マムシが多い武庫川べり、

ご用心、ご用心。

マツバウンランに関して:今回は撮影はパス。

県道の右の歩道では松山堤バス停付近で沢山見るようになりました。

ツタバウンランはこの歩道では見ておりませんが、中央町の店先やお城の石垣(神戸)、或いは

個人のお宅の塀の外など地面に張り付いた形で見られます。(距がある)

マツバウンランは草丈が50cmほどになるので種が風で飛びやすく、広がりやすいのではないか

そんなことを考えながら歩いております。(この花も距があるらしい)


     






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最終更新日  2017年06月04日 06時24分18秒
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