|
カテゴリ:花と園芸
初めに ウルシ科の「ヌルデ」の木は有馬富士公園の林間にもあると最近刊行された「有馬富士公園 央病院の広大な敷地の奥で、森に接する広場です。 ハゼの木とウルシの木は似ているようですし、ウルシ科の樹木に関して全く知識が無いので、 困っておりましたが、見分けの特色である「葉軸に翼がある」(樹皮・葉で分かる樹木図鑑) 厳密には葉軸のみならず対生する小葉の葉柄にも翼があると指摘されている。 木を断定できました。 高さ5~10mになる落葉小高木。幹の直径は10cmになる。
葉軸の翼が見えるが、冒頭で紹介したように幅が広くしっかりした「翼」よりもこの写真の 翼程度の姿が普通だろう。肉眼でヌルデであるかどうか見分けるのには十分でした。 ヌルデの葉 : 裏側
ヌルデの樹皮 花と花の付き方 往復の道で見つけたヌルデの木 葉軸の翼から容易に分かった! こんなに沢山の花がさくのでその果実も多いことだろう。 果実は直径約4mmで篇球形の核果で、10~11月頃黄赤色に熟すらしい。楽しみです。 参考資料 ハゼの木とその果実 2017.08.30 撮影
確かに葉軸には翼(ツバサ)が無い。すっきりした姿でした。奇数羽状複葉。小葉は前縁
花期 5~6月 すでにこんな果実がなってました。 1. 科 名 ウルシ科ウルシ属 : 雌雄異株 2. 学 名 Rhus javanica var. roxburghii 3. 別 名 フシノキ 4. 分 布 北海道、本州、四国、九州、沖縄 5. 花 期 8 ~ 9月 6. 樹 形 卵形 「ヌルデ」命名の由来 この樹液を塗装に使ったことによる(「有馬富士公園の木」から引用) ヌルデの虫こぶの写真
ヌルデの全ての株につくわけではないが、兵庫中央病院の林で初めてヌルデの枝に異様な 寄生物を見た時は正直驚いた。「ヌルデの虫こぶ」と呼ぶらしい。
「ヌルデの虫こぶ」とは: 「教室博日誌」に学びました。 1. ヌルデノミミフシと呼ぶらしい。 2. 形は不定形 3. 内部は中空で、皮の厚さは約2mm、黒いゴマ粒状の物がつまっている。 4. その一つ一つが「ヌルデシロアブラムシ」 5. このヌルデの虫こぶは「五倍子」と書いて「ふし」と読む。 6. 明治時代以前に主に既婚又は成人の女性が歯に塗った「お歯黒」の黒い塗料である。 ことが多すぎるので、これから学んでいきたい。 有馬富士公園と福島大池をめぐるウォ-キングを数多く重ねる中で学んでみると、ヌルデの木は アカメガシワの木に並んで人の目に触れやすい開けた林縁に多く見られることがわかりました。 明治時代以前に主に既婚と成人女性が歯に塗ったお歯黒もその原料になるヌルデの虫こぶが出来 る樹木がこんなに沢山、しかも身近に(友が丘などでは家によっては目の前にあった)あるので いくらかそのつらさを免れた可能性があった、など想像しております。 ヌルデと呼ばれる木も、生まれて初めて見る事ならその葉の葉軸などにある「つばさ」翼が 何故出来たのか疑問だらけです。 また、「ヌルデのこぶ」もウルシ科の木もいろいろあるのになぜヌルデだけに寄生するのか。 しかも「ヌルデのこぶ」の形がすべて違っている、不思議です。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年09月02日 09時41分13秒
コメント(0) | コメントを書く
[花と園芸] カテゴリの最新記事
|