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頭の中のふわふわしたもの

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2009年09月25日
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カテゴリ:考え事
こんばんは。





真実や基準のお話をしてきましたけど、今日もその続きというかなんというか。


今までお話した内容は、全てが空想の域を出ないということをお話します。





何を真実として見るか。
真実とは何なのか。


その根底を見てみると、実は真実なんてものは存在すらしていないのです。






人は、真実を判断する時に常に「経験」を考えています。




例えばある占い師に一度占いをしてもらいます。

最初のうちは半信半疑だったとしても、それがもしピタリと当たったならば、きっと次にその占い師に占ってもらう時はそれを真実と捉えてしまうでしょう。



その究極体ともいうべき事を私たちは毎日行っています。



というのは、例えば私の目の前に今パソコンがあります。

一度部屋を移動し、すぐに戻ってきたとします。

もちろんパソコンは元の状態で置いてあります。


この場合私は、部屋を移動している最中――私がパソコンから目を離している最中でも、パソコンは常にその位置に置いてあると予想しますし、それが真実であることに疑いの余地もありません。


なぜなら“経験上”この状態でパソコンが動くことなど有り得ないから。

私は“経験上”パソコンがひとりでに動き出さないと思っています。それが真実だとも思っています。



しかしそれが真実ではないとすれば?



絶対に真実だと証明することはできませんね。

もちろんそれが真実ではないと証明することも、まず不可能でしょう(パソコンが動き出してくれればいいのですが(笑))





また、さらに究極的なお話をすれば、私達が実際に見ているものも真実では無いかもしれません。

私達は、目で見えているものを真実と認識します。

前述の通り、それが真実を組み立てる上での基礎となるわけです。


しかしながら、目の錯覚などということが知られているように、それが現実ではないかもしれないんです。


それは単なるトリックアートに留まらず、例えば実際には四角いものも、人間の目を通すと丸く見えてしまっているのかもしれません。

“人間の目”という限られた条件で話している限り、この真偽は確かめようが無いのです。





私たちが“真実”と捉えているものは、実際には人間を基準とした真実であり、根本的な真実とはまた違っているものだということです。

根本的な真実は、私達がもはや知る由も無く、全てが同じ確率で存在しています。

私達が見ているものが、すでに確率的になんら影響力が無いものであるからです。






本当の真実は私達とはかけ離れた場所にあり、それを知るには全てを疑ってかからなければなりません。
まぁそんなことをしても結局そこに到達することは、我々が人間である以上不可能なことなんですがね。


想像することはいくらでもできますからね。




さて、では皆さんにお聞きします。






「あなたは本当に存在していますか?」






どうです?答えられるでしょうか?

しています?

では証明できますでしょうか?




もちろんあなたは存在しているでしょう。

しかしそれは人間基準の真実であって、根本的な真実とはまた違います。

あなたが生まれてから今までの記憶は、誰かに作られた記憶なのかもしれません。



そんなのSFの世界ですって?



それは私達人間の基準から見ればそうかもしれませんが。

SF世界の人々にとっては寧ろ私達が住んでいるこの世界こそが異世界なんですよ。






そうです。もはやこの世界そのものの存在こそあやふやになってしまいますね。






私がちっちゃいころからずーっと考えていたことがあります。

もしかしたらこの世界は現実じゃないかもしれない。

全てが夢の世界なのかもしれない。

本物の私は別に居て、今は長い眠りについている。まさに白雪姫のように。

ある日突然ふと目が覚めると、私は全く違う世界を目にする。

そして私が今住んでいる世界が、今の私自身が、その存在を消されてしまうのではないだろうか。







そうである確率も、実は五分五分なのです。





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最終更新日  2009年09月26日 03時14分12秒
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