今日も一言。明日も一言かも。。。
「ほら、ポチ。1+1は?」「ワン、ワン」「すごーい。この犬、算数できるんだ~。」「すごいでしょ。もうあんたより賢いかもね~。」「えー、私だって足し算くらいできるよ~。」その夜。主人が寝静まった頃、ポチは家をこっそり抜け出し、近所の空き地に向かった。そこには血統書付きから雑種まで、様々な種類の犬が集まっていた。野良犬までいる。驚いたことに、その犬たちは人間の言葉で会話していた。ポチが空き地に着くと、犬たちは静かになった。するとポチはこう言った。「今や我々犬は、最も人間に身近な動物の一種になった。これはみなの協力に外ならない。また人間は、我々が言葉も話せず、人間よりも劣っていると未だに思い込んでいる。間もなく期は熟し、我々が人間を滅ぼし台頭する時代が来る。その時まで人間の思う『犬』を演じ続けてほしい。」ポチが話し終わると犬たちは解散し、自分のあるべき場所へと戻っていった。