カテゴリ:音楽
聴いてまいりました~! ドンヒョクくん。
2010年8月24日、サントリーホールでの演奏会 「江副育英会 国際コンクール優勝者の競演 若き才能のコンチェルト」 曲目は「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」ラフマニノフ オケと一緒の演奏を、初めてナマで聴きましたが、こんなにもお互いを高め合う演奏というものがあるんだなぁ、と驚きました。 本番のステージ上ですら、まだより良い音の重なりを求めて、お互いのレベルのより高みに合わせようというエネルギーが見えたような気がしました。 スキあらばそれを凌いでもっと上昇していこう、とするような、そのエネルギーが金色のうねりになって登っていくような。 それが垂直方向だとするなら、曲の流れは横糸となって、大きな深い海の波のようにうねっていくのが見えました。深い碧い色でした。 ドンヒョクくん、最初の最初の一音は、「アレ?」という部分もあったように思うんですが、その次の瞬間から、あのキラキラキラキラ…が炸裂しますw もうそこから先は、もうドンヒョクくんがオケをひっぱっていくくらいのパワーなんですけど、うーん、ドンヒョクくんの音は「パワー」って言葉はあんまり似合わないですね。 繊細なのにか細くなくて、力強いのに大味じゃないというか。 サントリーホールいっぱいに、響きまくってました。 響いて、キラキラしてるのに、一音一音の最後まで、まっすぐ一点に向かって進んでいるんですよね。なんて表現すればいいのかなぁ。 何より、オケの音に埋もれそうなくらいのパートで、一緒に演奏しているときのピアノが、むしろソロより素晴らしかった。 こっちも必死にピアノの音を探して聴くわけなんですけど、このピアノがなければこのパートは成立しないんだな、ってことがわかるような、そんな感じだったのです。 (シロウトだからそんな風に思うのかもしれないですが) 第三楽章のピアノソロ、一番の見せ場みたいなところは、逆にもっと響かせて、キラキラさせられるんじゃないの? どーしたの? 汗 みたいに聴こえました。 バッチリキッチリ丁寧に100%合わさっているわけじゃなくて、ところどころドンヒョクくんが急いだのか、うまく合わないのか、ズレたりするところもありましたが(逆に、ドンヒョクくんの前にショパンを演奏していた田村 響さんにはそれがなかったのですが、でも演奏のパワーが違いすぎた…)、そんなことは全く気にならない、というくらいの素晴らしい演奏でした。 逆にそれは、お互いの気持ちを表現したいがゆえなんじゃないか、というくらいで。 指揮者の背中が、ドンヒョクくんのピアノに引き寄せられているように見えました。 演奏終了後、指揮者がドンヒョクくんを抱きしめてました。 3人のソリストのうち、抱きしめられてたのはドンヒョクくんだけだったので、あーやっぱり、指揮者の人も素晴らしい仕事ができてうれしかったんだなーと思いました。 拍手も一番すごかった。 安いチケットを買っただけあって、2階正面の最後尾列だったので、ステージ上はよく見えなかったのですが、あの白い手がひらひらと舞うのはかろうじて見えました。細かい音を聴きたかったら、やっぱり前のほうに座らないとだめですね。ちょっとそこらへんは残念でしたが… あと今回、チェロの宮田 大さんもすごく良かったです。全然期待していなかったのですが、素晴らしかった。 若さ溢れるけれども、丁寧かつ気合いの入った演奏で、オケともバッチリ合っていました。 東京フィルハーモニーと指揮者のダン・エッティンガーさんも素晴らしかった。オケだけの演奏が1曲(ヴェルディの序曲)あったのですが、かっこよかったです。 この指揮者でまた東京フィルハーモニーの演奏を聴きに行きたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年08月29日 15時21分59秒
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