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石見銀山の世界遺産登録運動の核となった石見地区ユネスコ協会の会長。
内藤家十八代当主。 「重要伝統的建造物群保存地区」の温泉津の内藤家は、戦国大名・毛利元就の家臣・内藤内蔵丞を祖先とする旧家。内蔵丞は温泉津奉公のひとりとして鵜丸城の築城の指揮をとったことでも知られる。 江戸時代には、回船業や酒造業を営んだほか、町役人などの要職、代々庄屋も務めた。 邸内には、茶室、なまこ壁の蔵、檜の縁側、書院庭には、珍しい『朝鮮式灯籠』があり、一方、武家屋敷として特有の弐台式正玄関が、隠れ玄関として現存し、400年以前の歴史を感じさせる。 石見銀山の世界遺産、大逆転での登録実現 諮問機関であるICOMOSから検証資料の不足など疑義が出され登録実現があやぶまれていただけに「今回の決定は本当に嬉しい」と、内藤さんは二人三脚で町の保全にとりくんできた夫人と顧みる。 実際、会議の行方は最後まで判らなかったという。韓国や中国はICOMOSと同じ事由で最初は反対の立場を表明。しかし関係省庁や島根県、とくに近藤誠一ユネスコ大使の大活躍で最後は満場一致での登録承認になった。 「これからは銀山をきちんと保全し将来に遺してゆくため、むしろ身の引き締まる思いです」と現在、過疎の波に洗われ、消え、失われつつある街の保全に日々、尽力されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月10日 08時59分46秒
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